男とハサミは使いよう

 2022.9.28

 19から働いていた、私。

社会に出て、男性が女の私より、馬鹿でも、仕事が出来なくても、給料が良く、出世のレールが牽かれている事にカルチャーショックを受けた。

 女はどうせ、結婚して、男性に養って貰うから、いいだろうと、勝手に決め付けている。

 私は男性に養って貰う気など全く無いのにだ。

 女性の中にも

「どうせ、結婚までだから、いいもん」

と。

貴女はそれで良いかも知れないが、結婚する気がない私の足を引っ張る働き方をするなよ!と、腹が立った。

 私は例え、結婚しても、家事、育児、洗濯等やらせる男性は相手にしない。

 お手伝いさんを雇える身分になってから、男性はプロポーズして欲しいと、考えていたからだ。

 どうしようもない男程、結婚して、奥さんを家政婦・売春婦扱いしていたし、まだ、結婚していない男性も、自分もそう出来て当たり前だと、疑わない。

 「たまには家事を手伝うよ」

に、既に女性にやって貰おうという気が満々で、私に言わせたら

「お前のような男と結婚してくれただけ有難いと思え!僕が外で働くし、家の事も僕がやります。出来なければ、お手伝いさんを雇います。貴女は側に居てくれるだけで良いです❗」

と、何故、男らしくプロポーズ出来ないのだろうか?

 三流の男に限って、家事、育児、洗濯を奥さん任せ。

 二流は自分でやり、一流はお手伝いさんを雇っている。

 女性もそうだ。

料理出来なければ、結婚出来ないと思い込まされている。

 結婚出来ないのではなく、ある程度の年齢になったら、自分の事は自分でやれなくては駄目だからだろうに、封建社会が生み出した、幻想に皆、惑わされている。

 旦那に

「自分のウンコついたパンツ位、自分で洗いなさい」

と、何故言えないのか?

 貴女は家政婦をやらなくては結婚に値しない女だとでも?

 女の私が、男性並みに給料が欲しかったら、3倍、男性より、給料が欲しかったら、10倍働かなくてはいけないと思っていた。

 だから、男性のやる仕事から

「なんで、俺がこんな仕事しなくちゃ駄目なんだよ」

と、変な男のプライドでやらない仕事まで、私はやった。

 これだけ、働いているのだから、男より、給料くれ!出世させろ!と、無言の抵抗をした。

 当時、付き合っていた、彼氏に

「のぞ美ちゃん、あんな働き方していたら、今に身も心もボロボロになっちゃうよ。

もっと、他の人の様に、手を抜くところは上手く抜かないと」

と、注意されて、私はワーカホーリックなのだと、気が付いた。

 ある時、窓に蛾が止まっていた。

幼い頃は平気だったが、大人になってからは蝶も駄目になっていて、ある男の子に

「蛾が止まっているから、取って❗」

と言うと、ニコッとして取ってくれた。

 また、ある時、休憩室の掃除をしていたら

「やっぱり、女はそういう仕事しか、与えられないんだな」

と言う男の子はごみ捨てに行く所だったので

「貴方もごみ捨てで大変ね~」

と、本当に感じたから、そう言うと、私が掃除した、ごみ袋を

「俺が捨てに行くよ」

と、持って行ってくれたのである。

 その時、男性はおだてたら、何でもしてくれるという事に気付いた。

 「これ、重たくて持てない」

と言うと、男性は喜んで持って行ってくれる。

 21にして、男とハサミは使いようだという事を知った、私だった。

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