2022.10.7
アルフィーの関係はぬるま湯だ。
熱すぎても駄目だし、冷えすぎても駄目だから、とても、実は難しいのだ。
3人とも好き嫌いの感情を乗り越えたところにいる。
今回のシングルはダブルA面だ。
一曲はツーバスでハードなナンバーだが、もう一曲はアコギで、Dチューニングの曲だ。
俊彦が、創った後で全てのメジャーコードを使ってしまった事に気付く。
Dチューニングなのに、Dフラットを入れてしまったから、幸ちゃんが11フレットをバレーコードで押さえなくてはいけない羽目になってしまった。
しかし、そこは流石の幸ちゃん。弾けてしまったので、結果オーライだ。
俊彦も幸ちゃんならば弾けるだろうと分かっている。
複雑なコードなのにそれを分からせないように弾くところが、アルフィーの凄いところだ。
今回はMartinD45が大活躍した。矢張、本体が良いと音も違う。そこにこだわった。
もう一曲の方も今は歌しか聴かれないと言われる時代にイントロが50秒もある。
それでも、短い方だ。
アルフィーにしてみたら。
彼らはミュージシャンなので、曲も聴いて欲しいのだ。
だから、今の流行りの前奏や間奏の無い歌と逆行しているが、やってしまう。
あと、J-popの定義が分からないと言う。
アルフィーはアルフィーだ。
若い子達の中に、普通で言ったら、もう、隠居してもおかしくない年なのに、一緒にやっている。
かなりキツイ事だと思う。
会社の取締役が、平社員と同じ土俵に立って、戦うのだから。そして、負けたりする。
プロの音楽の世界は売れたもん勝ちなところがある。
それならばアルフィーは負けっぱなしだ。
しかし、続ける。
そこは純粋にギターが好きだから、ハモりが好きだからetc.の理由がある。
それぞれ、個々になると売れない時代は辞めようかと思うが、3人が集まると、楽しくてやってしまう。
良く、厳しく、目標を掲げてと言っているミュージシャンもいるが、アルフィーは熱すぎず、冷たすぎない関係だから、上手くやってこれた。
普通の夫婦よりも長い年月、一緒にいたのだから、阿吽の呼吸だ。
学生時代に一緒だった人と同じ仕事をしていられるのは羨ましいと感じる。
ぬるま湯の関係は続けていく秘訣だろう。
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