魂の場所

2022.10.19

 クラシック畑の方には悪いが、私はクラシックを聴いて涙した事がない。

 所謂、感動した事がないのだ。

 綺麗な曲だな~、いい音だな~位はあるが、魂に響いた事がない。

 クラシックは頭とハートで聴くものと感じる。

 オペラを観に行っても、凄い声量だなとは思うが、身体が震えて泣くまではいかない。

 同じ事がV系ロックにも言える。どこか、こじんまりしていて、感動しないのだ。

 私が心から、涙を流したのはアルフィーの10万人イベントライブでの、Rockdom~風に吹かれて~だった。

 その場で、初めて聴いた曲だったが、♪俺達の時代を忘れないで 風に吹かれていたあの頃♪のフレーズが耳から離れずに自然と口ずさめたのだ。

 初めて会った10万人の大合唱に階段を登って消え行く3人に涙が出て来た。

 ♪アイツが死んだ夜も 何も知らずに俺達は抱きあってた♪

で、身震いがしたのだ。

 中学3年の私に取って、ショックを受けた。

 実際にそれはあったことだろうから。

 回顧主義の歌では決してない。今、みんなと同じ時代に生きているということを歌っている。

 その場にいた、皆が同じ気持ちだったろう。

 ライブは演奏する側だけではなくて、観る方もパワーを発する。

 人が多ければ多い程、それは大きくなる。

 正直、3000人のホールより、10万人の大衆が集まった方がそのパワーは大きい。

 私はあの感動を体験できた事を心から、嬉しく思う。

 そして、魂の場所を知る事が出来た。

 魂の場所を知っている人と知らない人では生き方が違う。

 私は改めて、幸せ者だと感じる。

 そこに行かせてくれた、両親と、感じさせてくれた、3人と、その場にいた10万人に感謝している。

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