3アイズトライアングル

2022.10.26

 とあるバーで、私の隣に一人の男が座った。

 「ご一緒にいかがですか?」

ふと、痛い視線を感じる。

その方に目をやると、金髪の綺麗な女性が睨み付けている。

 私はすぐにこの男のラバーなのだと分かった。

 「あの、金髪さんは?」

「知らないよ」

に腹が立った。

 高校の頃、交換留学生を預かった事がある。

 その男の子とある事で言い合いになり、また、痛い視線を感じて、その方を向くと、フランス人形の様な女の子が私を睨み付けていた。

 外国の女性は分かり易い。

心地良い位にジェラシーをぶつけて来る。

 日本の女性の様に、嫉妬しているのに、していないそぶりはしない。

 私はその男に

「ブルーアイズと私の黒い瞳と一緒に持って行けるのか?アンタに」

と言うと、その男は鼻で笑って席を立って、店から出て行った。

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