働くという事

2022.11.23

 私は色々、働いた。

 ホテルのフロントから、昼は渡島支庁の事務補助をやり、夜はコンビニでパートしたり、函館山ロープウェイでウェイトレス兼キャッシャーやら、マネキンでアイスを売ったり、接客業が嫌になり、工場勤務。

 人前に出るのが、嫌で皿洗い等、様々だ。

 働くとは矢張、身を粉にしなければいけないと考えてしまう自分は古いタイプだろう。

 それで、倒れてしまい、元も子もなくしてしまった。

 母を養う為に仕事をしたが、結果的に母に苦労させてしまった。

 何事も程々が良い。

 私みたいな働き方をすれば、誰だって倒れてしまう。

 しかし、楽をしてお金を得るのに抵抗がある。

 水商売をしたり、ポイ活等で得たお金は泡銭で、流れて行くだろう。

 頭を遣って賢く生きるのが大切だという風潮が最近、多い気がする。

 何も苦労しないで、得たお金や経験は人を駄目にする。

 矢張、私は古いのだろうか。

楽をして得られるモノ等、何もないと思ってしまう。

 仕事に楽しみを見つける事は大事だ。

 楽しい事を仕事にするのも大切だ。

 しかし、一定の努力は必要だと思う。

 お給料は我慢料と言う。

 自分が何故こんなことをしなくてはいけないのだろう?等憤りを感じる時もある。

 それを踏まえた上での労働だ。

 雨が降ろうが、風が吹こうが、やらなくてはいけない時がある。

 昨日、少し贅沢をしてしまった。

 ○ーバーイーツで、たこ焼きと焼き鳥とししゃもを夜に頼んでしまった。

 どうしても、たこ焼きが食べたくなったのだ。

 スーパーで買ったら安かったのだろうが、夜遅かったので頼んだ。

 配達員に会いたくはなかったので、ピンポンを押して、ドアに掛けて欲しいとメッセージを送ったが、私は去りゆく配達員さんに

「ありがとうございます」

と、スッピンで声を掛けてしまった。

 一礼して、その男性は暗闇に消えて行った。

 偶には良いと自分を納得させて、いただいた。

 こんな、秋の夜長である。

 働いた時程、旨いと感じる。

 働くとはこういう事なのである。

 人は働かなくてはいけない。

 希望の会社に就職出来なかった方もいるだろうし、事業に失敗した方もいるだろう。

 病気で働けない方もいらっしゃる。

 今、自分に出来る事は何かを考えて、生きて欲しい。

 必要無い人なんて、いないのだから。

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