ガールクラッシュ

2022.11.22

 今、若者の間で、カッコいい女性が流行っているそうだ。

 私は昔から、それを目指していた。

 男性にしなだれ掛かる女性より、自分の足で立つ女性を。

 男性にしたら、面白くないだろうが、男性に媚びを売る女性は見苦しい。

 料理が出来ますとか、長い髪とか、身体のラインが出る服とか、私が苦手な女性である。

 それ以上に、一見サバサバしているように見せて、ハイスペックな男性の前では態度が変わる、隠れ媚び売りの女性が一番苦手だ。

 ならば、女性を武器にしている人の方が、まだ増しである。

 私は柔らかく見えるらしく、カッコいいとは程遠い。

 無いものねだりと言ったところだろうか。

 フェミニンに見られる自分が嫌だった。

 しかし、流行りに逆行したい私は今のガールクラッシュの逆を行きたくなった。

 ここ数年、ショートカットだ。

 私は身体のラインにピッタリした服を着ないと、着ぶくれして見えてしまう。

 だから、ラインを強調する服しか、着れないし、パンツスタイルは着れない。

見苦しいのだ。

 一見、男性に媚びているように見られるが、そんな事を気にしている自分が一番、駄目である。

 本来は専業主婦に向いているのだろう。

 しかし、私は戦って行く。

 男性に頼る女性にはなりたくはない。

 自分を含めて、見てくれだけではなく、精神もガールクラッシュしてもらいたいと願う私である。

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