2023.1.3
昨日はAさんの事を書いたが、同時期に元ヤクザの男性と知り合った。
私は父の友達にヤクザの組長がいたので、ヤクザは怖くない。
その男性が待合室で泣いていたので、事情を尋ねると自分はヤクザで、母親に苦労を掛けた。だから、恩返しに100万円するマッサージチェアーを買ってあげたが、届く3日前に母が亡くなりになり、どこまでも自分は親不孝者だと哀しんでいた。私は
「そんな事ないですよ。お母様は今、天国で貴方の事を嬉しく思っていらっしゃいますよ!」
と伝えると
「そうだろうか?」
と、オイオイ男泣きを私の肩でした。
私は彼の頭を撫でてあげる事しか出来なかった。
母親にとっては気質だろうがヤクザだろうが関係無い。大事な息子である。
マッサージチェアーをプレゼントしてくれる息子を愛しく思わないはずがない。
この世では間に合わなかったが、きっとあの世で、嬉しく笑っているだろう。
ある時、その男性が卵焼きを乗せたお弁当を私の分まで作って持って来て下さった。
しかし、当日、年下の男の子とドライブに行く時に
「気持ち悪いから、捨てちゃいなよ」
の言葉に従い捨ててしまった。
食べ物を粗末にしただけでは無く、その男性の心まで、捨ててしまった自分に今は腹が立つ。
あんな馬鹿な年下の男の子の言う通りにした自分は義理·人情の欠片も無い。
今ではヤクザの世界もエリートヤクザで、頭で稼ぐ時代になったし、ヤクザになろうとする若い方が少なくなっている。
反社は嫌いだが、ヤクザを真正面から嫌いと言えない自分がいる。
あの男性の様に心優しい人もいるからだ。
確かに暴力や人殺しや恐喝はいけないが、義理·人情にあつい人は好きである。
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