女だてらに、言わせてもらうと

2023.1.11

 「女·子供がするもんじゃない」

 「これだから、女は駄目なんだよ」

等、いくら私は言われて来た女性を見て来たか?

けっして

「男·子供がするもんじゃない」

とは言わない。

 水着やミニスカートを性的な目で見る男性は嫌だと書くと

「なら、ビキニやミニスカートを廃止したら?」

早速、男性目線のコメントが付く。

 着るのは自由だ。

男性にブリーフ以外は履くなとは言わないだろう。

 レイプされた女性に

「夜道を歩いていたからだ。それもミニスカートで」

と心無い言葉を吐くのと同じ位、愚公である。

 襲ったのは男だ。男の方が悪いに決まっているのに。

 高校の頃、厳しい中年女性が保健体育の教師だった。

 「知らない車に乗ったりしたら、オカされるからね!」

と言った時、車に乗った女性が悪いの構図が出来上がる。

 襲った男が悪いのにだ。

 女性は自由に夜道も歩けなければ、車に乗ってもいけない。

 自由や自主性を奪われて来た。

 「僕が守りますから!」

等、襲う男がいなければ、守られる必要性も無い。

 自由を求めるのは女性には無理·駄目·嫌という男性のエゴではないか?

 話しの主導権を女性が持つ事も今でも駄目である。

 自分の話しをしたら女性は嫌がられる。

 おバカな男性のくだらない自慢話を延々と聞かされるのにだ。

 良く“銀座のママに学べ!イイ男の掴み方”なるくだらない話題が本になって売られている。

 銀座のママたるものが相手にする男性は頗る(すこぶる)低能なのに、何を学ぶのだろうか?

 イイ女の会話術などは合いの手を打てだの、凄いですね〜だの、偶に自尊心を焦らすだのそんな事ばかりである。

 普通に働いている女性の方が学ぶ事は多いのにだ。

 そこにもあくまで、女性は男性の補助役であれと言うところが私は好きではない。

 銀座のママという、男性とはけっして対等になる事が無い職業の女性を男性は華がある等と褒め立てる。

 けっして銀座のパパたるものはない。

 男性は自分の領域に入る女性を女だてらにとか、女を捨てていると揶揄する。

 皆さん、寿司職人の女性を見た事や握って食べた事があるだろうか?

 残念ながら、私は無い。

あるお方に寄ると寿司は女·子供の食べ物ではないそうだ。

 私が言っているのは回転寿司では無くて、カウンター腰に握ってもらうあのバカ高い寿司の事を言う。

 そう言えば寿司職人も見た事が無いが女性一人でお寿司を食べる人も私は知らない。

 そういう高級寿司は男性に連れて行ってもらうものらしい。

 ホステスなんかが、同伴するものと思い込まされている。

 後、どこぞのお偉いさんが、若い女性を連れて行くものだと。

 そんな寿司屋で繰り広げられる会話のつまらない事。

 モデルや女優等が来る所とモデルや女優を特別視し、男性はそんな女性を連れて歩く事に優越感を抱く。

 本当に糞ったれである。

 受付嬢は女性が大半である。

昔はエレベーターガールなる者もあった。

 女性の職業は限られる。

今でこそ、看護師や美容師に男性が多いが、矢張女性の職業である。

 医者は男性が多いのにだ。

前に医学部の入試で女性だからと落とされた事件が発覚したが、未だに女性医師が手術すると嫌がる人がいる。

 Dr.Xがあれだけ流行ったのは女性医師が男性社会に反撃するのが痛快な人間が少なくはないからだろうと私は思う。

 「外で稼ぐ事がどれだけ大変か、分かるか?」

には家事·洗濯をする主婦に対しての男性の傲慢さだろう。

 私のウチは母が身体が弱かったので、父が私に食事を作り、幼稚園に送り迎えして、働いていた。

 男性だってやれば出来るのだ。

 そんな父の言葉には

「例え相手が社長であろうと、お酌なんかするなよ!自分の足で立て!」

である。

 こんな父親で、今は良かったと感じている。

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