2023.1.21
私は主治医に気に入られた。
他の患者は5分だけの診察なのに、私は2時間以上も、それも病気と関係無い、イタリア語やフランス語から、政治経済やら、芸能関係まで、主治医と話していた。
その医者は奥様がフランス人なので、てっきり日本の女性には興味が無いと思い込んでいた。
ある時、男性看護師を好きになると、主治医は
「彼はのぞ美さんには役不足だよ」
と言った。
その言葉の裏には医者である自分を好きになれだったのだ。
つきまとう男性患者に疲れて、その看護師に手紙を書いた。
「もう、好きでも何でも無い人に追われるのに疲れた」
と。
そうしたら、次の日にその男性患者のテーブルに
「のぞ美さんにつきまとうのは止めて下さい」
と書かれた紙が置いてあり、その男性は
「いったい誰だよ!」
と、怒っていたが、私はその看護師だと察しが付いた。
失礼ながら、きちんと字が書ける人が患者にはいないし、病室を自由に行き出来るのは看護師位だからだ。
その男性が違う男性患者を殴ってしまい、頭に来た私が
「土下座して謝れ❗」
と言ったら
「土下座ってこうやるんですかー?」
と、ヘラヘラしながら、私の前で土下座しようとしたので
「私にじゃ、ねぇだろうが‼️」
と、頭に当たらない様に髪の毛スレスレに回し蹴りを喰らわせた。
運悪く、女性看護師が来て、その男性は
「のぞ美さんがいじめるー❗」
と看護師に泣き付いたのだ。
私は腹の中で
「手出したのはオマエじゃないか⁉️」
と思ったが時すでに遅しで、私は暴力癖ありの患者に認定された。
主治医も自分では無くて、看護師を好きになったのに腹を立てたので、病院を強制退院させられた。
女性看護師たちは嬉しそうに私の荷物を段ボールにしまっていたが、男性看護師は辛そうな顔をして荷物をしまわなかった。
主治医にしたら、可愛さ余って憎さ百倍と言ったところだろうし、女性看護師たちの嬉しそうな事。
タクシーを呼ばれて、500円玉貯金をしていた私はその貯金箱から、支払った。
薬は全て胃腸薬に変えられて、身体が震えて仕方がなかった。
その主治医曰く
「貴女は病気では無くて、人格が変なんたから、治りません❗」
と捨て台詞を吐かれた。
いくら、愛人にならなかったからといって、退院させ、安定剤を全て無くするのは医者として、どうなの?と今でも、考える。
自分が治せないモノは人格否定で済ませる。
今、その医者はどうやらクビになったらしい。
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