2023.1.23
良く占いはあるが、本当は産まれ順で相性がある。
長男は次女や三女が合うし、次女は長男坊が合う。
私は一人娘なので、良く長男坊と言われるが、同じ一人っ子や長男坊だとどちらもお頭を取りたがるので、次男坊や長男でも、お姉さんが居る人が合う。
一番初めにお付き合いしていただいた人は一人っ子だった。
私と違い仕事ものんびりする人だった。
それは何故か?
彼の家に招いていただいた時に分かった。
三階建ての大きな家に住み、お母様はアパート経営で暮らしていたから、彼が働く理由が無いのだ。
お父様が多分、亡くなり遺産も入り、新築したばかりの家で
「女性上げるの初めてなんだ」
と、彼は言い、部屋は二部屋あり、奥は寝室で手前の部屋には冷蔵庫があり、いつでも、お嫁さんを迎え入れても大丈夫な造りになっていた。
彼が働かなくても、十分食べて行けるだけの財産があったのだ。
しかし、男だからという理由で働いていただけだった。
だから、仕事もガツガツしていない。
月5万円をお母様に渡して暮らしていた。
それが分かったのが、私が
「お母様に料理作ってもらっているの?」
と、訊いた時
「5万円あげてるのだから」
と言った。
若い頃は名古屋で、瓦職人をしていたらしい。
彼の友人も良い方でご夫婦だったけれど、世間は狭くてその奥さんが私の小学生の同級生のお姉さんだと言うのは驚いた。
ある時、彼が車の中で
「最近、アルフィーって書いて下さいと言う修学旅行生はいるのかな?」
と、彼の仕事はアクセサリーにイニシャルとかを掘る掘師だった。
私は当時、会社の人にも、俊彦が好きと言う事を伏せていたので、探りを入れて来た彼に
「今時、アルフィーなんて書いて貰う人、いないんじゃないの~?」
と言って、誤魔化した。
彼氏なのだから、俊彦が好きと伝えたら良かったモノの、何故か言えなかった。
彼のタイプは小泉今日子さんだったので、何故に私とお付き合いしてくれたのか、未だに分からない。
ボブ・ディランとジョン・レノンをこよなく愛してやまない人だった。
彼の部屋には友部正人さんのレコードが置いてあり、かなり渋い人だった。
私は職場は同じだったが、会社は違う人だったので、同じ会社にボブ・ディランやジョン・レノンを聴く人がいなかったので、嬉しくなった。
彼の放つ臭いを嗅ぎ付けだ結果だろう。
今、思うと、私と母まで彼の家にお世話になればまあるくおさまったのだろうが、私は経済的に男性に頼ろうとする考えがなかったので、父が暴れた時に母と二人で函館を出た。
その前に私の心変わりで距離を置いていたが、別れた訳ではなかった。
アルフィーの歌にSee You Againという
‘せめて恋人のまま 別れたい’
という歌詞があるが、恋人のまま、別れてしまった。
とても、イイ人だったので、今頃、素敵な奥さんと過ごしていると思う。
幸せになっていて欲しい。
そんなこんなで、私は次男坊やお姉さんが居る人と合うようだ。
コメントを残す