思春期~ストーカー編~

2023.1.29

 とにかく、気性が激しかった私。

 近所の男の子と遊んでいたから、キャッチボールや、サッカーをして遊んでいた。

 キカイダー01が好きで志保美悦子さん演じる、ビジンダーに憧れた。

 おままごとは余りしなかったが、お医者さんごっこをして、お尻にあとを付けて、母親に怒られたりした。

 母は養女で実際の弟ではないが、そこのウチの次男坊のキンタマを蹴ったら本気で

「のぞ美!男はここ蹴られたら、本当に痛いんだぞ!!」

と怒られる始末。

 本当に痛いらしい。すまない事をしたと感じている。

 裏の蛇を捕まえたり、鬼ごっこをしたり、健康優良児だった。

 しかし、皆と別れ、家路はとても辛かったのは覚えている。

 家に帰ると、母だけで、構う弟や妹も居ない。

 ピアノは日中だけだったし、本を読む事しか知らなかった。

 三島由紀夫や島崎藤村やツルゲーネフやドストエフスキー等が私の友人だった。

 空想の世界へと誘ってくれる。

 家は下宿屋を営んでいたので、トイレに壁新聞を貼ったりして、遊んでいた。

 ある時、壁に貼ってあったアルフィーのポスターの俊彦の顔の所をカッターで二つに切り裂かれていて、身体が震えた。

 犯人は当時、私にストーカーをした下宿の男性だった。

 母がいなくなると私に付きまとい、犬のトシが吠えて守ってくれた。

 私は母にその人を追い出してと頼んでいた。

 ある日、私の部屋の窓ガラスが割られて鍵をあけられていた。

 流石に私も警察を呼んだが、今の様にストーカー規制法などまだ、ない時代で警察はのんびりやって来た。

 私は割られたガラスを見た瞬間に外の人では無くて、下宿の男性だと顔が浮かんだ。

 刑事も「犯人は分かります」とだけ言ったが、捕まえてはくれなかった。

 バイト先にもその男性は来た。もう耐えられなかった。

 犯される恐怖と殺される恐怖を味わった。

 考えてみたら、私は売られた喧嘩に負けた事がなかったので、必殺チン蹴りをして、倒してしまえば良いのに気が付いたが矢張怖い。

 ストーカーは止めよう。

好きな人も逃げて行く事を分からないのだろうか?

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