妄想フィアンセ

2023.3.31

 そこは函館山ロープウェイ。

私は独りで厨房に居た。

そこにBUCK-TICKのあっちゃんが来た。奥さんを連れて。

そして、鍛神(たんしん)小学校の同級生だったGLAYのTAKUROが夫婦で来た。

 「中田じゃん❗何やってんの⁉️」

私はBUCK-TICKのあっちゃんが好きだった。

 奥さんを連れて来た所にショックを受けていた。

 TAKUROが

「中田、まだ独身なの⁉️おっかしいんじゃない⁉️」

と、厨房の調理師と一緒になって「おかしい‼️」の連呼だった。

 私は泣きそうになった所に

「ノンちゃん‼️」

と声がした。

俊彦が入って来た。

「ノンちゃん、一緒に帰ろう❗」

と帽子を取ると、長い髪がバサッと落ちた。

 周りは皆

「高見沢さんだ‼️」

と驚いた。

「ノンちゃん、俺の側にいろ。結婚してもしなくてもいいからさ」

にTAKUROが

「高見沢さん。お久しぶりです。中田とどういうご関係ですか❓」

「んっ❓BUCK-TICKにGLAYだ‼️どういう関係って、フィアンセだよ、なっ⁉️ノンちゃん‼️」

に私は戸惑っていた。

「結婚前なんだから、フィアンセだろ⁉️」

「大久保とは鍛神小学校の同級生なの」

と私は答えた。

「同級生⁉️ノンちゃんと同じ❓いーなー。俺もノンちゃんと同級生になりたい」

「年が違うでしょ⁉️」

「そっかー。でも、羨ましいな。TAKURO君が。ところでフィアンセじゃないの❓俺たち」

「私は俊彦と結婚したいけど、俊彦は永遠に独身じゃなきゃ駄目なの。ステージで鋼鉄の巨人のギターソロの2音目で、パタッと死ぬ。その前に桜井と幸ちゃんが先に逝ってるけどね。その前に私が逝く」

「ノンちゃん、俺より若いんだから、俺の方が先だよ」

「俊彦は長寿家系だから、お兄様の惇一さんは残念だったけど、私は短命家系だから、私の方が先に逝く」

「それにしても、結婚するの❓しないの❓」

「アルフィー高見沢孤独死で、一生独身でいて欲しいから、奥さんや彼女がいたら、駄目❗」

「なら、結婚しなくていいから、俺の側にいろ。他の女の子、可愛いって言った位で腹曲げんな❗」

「もしかしたら、ヘソじゃないの❓」

「ハハッ、腹曲げたらとんでもない事になるな⁉️ヘソだった。

こっちの世界は社交辞令があんの。まさか、ブスですね~だなんて言えないだろ⁉️イチイチ気にして離れるなよ❗ノンちゃんの好きなBUCK-TICKも居るし。家事、洗濯しろと言わないし」

「でも、俊彦は料理出来ないでしょ⁉️」

「頼めばイイんだし、洗濯機に突っ込んで回しゃーイイんだろ⁉️出来るよ。それより、俺の側にいろ‼️って言う事でフィアンセです」

「俊彦は永遠の独身貴族‼️独身だと変なんだって⁉️」

「ノンちゃんも俺も変⁉️」

「変な独身の先輩❗頑張って下さい‼️」

「ハハッ❗困ったな~」

 半分ノンフィクションです。

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