妄想フィアンセ Vol.15

2023.4.6

 私はアパートに着き、久しぶりだったので、1日寝た。

 夕方3時に帰って来て、次の日の午後2時まで眠った。

 シャワーを浴びて顔に無印良品美容導入液を塗って、顔をはたいた。

 俊彦から貰った、特撮家族の本を読んでいる間に眠ってしまったのだ。

 特撮家族は俊彦の3作目の小説である。

正直、私は父親が体験した、未知の世界が怖かった。

丁度、私にストーカーした男の子が亡くなったばかりだったからである。俊彦にその話をすると

「悪いのはノンちゃんじゃない。自分でその子は決めたんだよ。別に悔いる事じゃない。忘れるのは時間が掛かるけど、前を向いていこうぜ」

と言われた。

そして、これからの二人の事を考えようと、俊彦は前向きだった。

 明後日には病院だ。しかし、俊彦はJ先生と何を話したいんだろうか。

 私は髪をドライヤーで乾かした。

♪私の髪が肩まで伸びて 俊彦と同じくなったら 約束通り 街の教会で結婚しようよ ぶ~ん、ん♪

と、首を横に振った。

      ・・・・・・続く

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