2023.4.7
タクシーで街を走っていた。
私は
「俊彦、一体何を話すの❓」
に、車窓からのように、窓から外を眺めていた俊彦は
「内緒」
と、言った。
クリニックに着いて、俊彦が運賃を払う。いつもは私一人だから、スマートフォンで払うが。
いつもの様に受け付けに診察券を出して、番号カードをもらった。
私は人混みが嫌なので、玄関のベンチで待つ。俊彦に
「寒くない❓」
と訊くと
「私を誰だと思っているんですか~❓」
「アルフィーの高見沢❗」
と言って二人で笑った。
受け付け番号は7番だった。今は3番である。いつもより、待たなくても済みそうだが、J先生の事だ。患者一人に4,50分掛かる時もある。
6番の人が診察室に入った。
「俊彦。次だから」
「おう。分かった」
と、田嶋陽子の’ヒロインは、なぜ殺されるのか’の本に栞を挟んだ。
6番の人が出て来た。車椅子の老女と息子さんらしい、40代位の男性だった。
私達は診察室の前に立っていた。
J先生がドアを開けて
「7番の方」
と、私を見て言った。
「J先生。お話ししたい事があるのですが」
にいつもの交換ノートを渡した。
俊彦を呼んで中に入ってもらった。俊彦は帽子を取り
「初めまして。のぞ美さんとお付き合いさせていただいております、高見澤俊彦と申します」
に、J先生は口をあんぐり開けて見た。そして
「あ~❗へぇ~⁉️」
と、驚いていた。
「アルフィーの❓」
「はい。高見澤です」
に俊彦は私を見て
「ノンちゃん、ちょっと出ていて」
と言った。
・・・・・・続く
コメントを残す