妄想フィアンセ Vol.24

2023.4.11

 俊彦はツアー中だった。桜井に

「ノンちゃんと逢うのは良いけど、お前、身体大丈夫か❓」

と、サングラスを外したつぶらな瞳で見つめられ

「うん。何とか睡眠はとってるから大丈夫だよ」

に坂崎は

「アッチの方は❓」

と、ニヤケて俊彦を覗き込んだ。

「プラトニック‼️」

に、二人は

「お前にしては珍しい❗」

と、声を揃えて言った。桜井は

「それだけ、本気だって事だな」

と、シャワー室へ入った。

 坂崎も俊彦もライブの準備に入った。

 今日も無事にライブは終わった。大盛況だった。

 コロナで声出しが駄目だったのが、今回のツアーから、声援を許された。

何が救いかというと、コントの後の笑い声が聞こえる事だ。

 アンコールは2回までで変わらないのだが。

俊彦はホテルに着いた。am1時であったが私に電話した。

 私は眠ろうにも眠れずにいた。着信音が鳴り、俊彦と出たので

「のぞ美ですけど」

と、出た。

「まだ、起きてたの❓」

「今日は眠れなくて。コンサート無事に終わったのね」

に、俊彦は左にスマートフォンを持ち変えて

「ノンちゃんの声が聞きたくなって・・・・・・」

と、話し始めた。

「ノンちゃんさ、俺をフェミニストだって言ったよね❓俺は男女平等主義だけど、今の若い子と違って、デートは割り勘とか、女性を養わなくて良いとは思っていないんだ。そこは男が出すべきだろう⁉️って思ってる。だから、困った事があったら、何でも言ってくれ❗少しは俺を頼ってよ❗」

に、私は考えながら

「分かった。コンサート楽しんでね。おやすみなさい」

と電話を切った。

      ・・・・・・続く

コメントを残す