2023.4.13
俊彦は久しぶりにマンションへ帰って寝た。
夢を見た。私が背の高い若い男性に髪を引っ張られ、引き摺られて赤々とした炎の中に行く所を。俊彦は
「ノンちゃん‼️」
と、呼ぶと、その背の高い男が振り返り
「のぞ美さんは俺のものだ❗」
と、大地が揺れる程の響く声で言った。俊彦は
「お前のものじゃない❗ノンちゃんは誰のものでもない。早まるな❗ノンちゃんはまだ、そっちの世界には行かないんだよ。まだ、こっちの世界なんだ。気持ちは分かるけど、ノンちゃんは誰のものでもないんだ。返してくれ❗」
に、その男は
「お前には渡さない」
俊彦は負けじと
「俺たちは想い合っているんだ。俺はノンちゃんが大事なんだ❗返してくれ❗」
と、叫んだ。そこで、俊彦は目が覚めた。
びっしょり汗をかいている。
その男は清春みたいな顔をしていた。俊彦はスマートフォンを取り、私に電話を掛けた。
私は丁度、訪問看護師のまみさんと話していた。私は電話に出て
「今、訪問看護師さんが来ている」
と伝えた。俊彦は私に何もなかったのを安心した。夢の話しは私にしないでおこうと思った。
俊彦は冷蔵庫から、クリスタルガイザーを出して飲んだ。
・・・・・・続く
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