2023.4.15
ライブは幸ちゃんを中心に大成功に終わった。
私は楽屋に入って、桜井が乾杯の挨拶をし、坂崎がケーキの蝋燭を吹き消した。
坂崎が私に手招きして
「中田のぞ美さんです。なんと明日お誕生日です❗そして、17日は高見沢の誕生日です」
に私は
「前から後ろから、別に深い意味はございません」
にスタッフは大笑いだった。
私はシャンパンを一杯飲んだが俊彦はオレンジジュースだ。
「飲まないの❓」
「うん。これから、ドライブ行かないか❓レンタカー借りてるからさ」
に、私は疲れないのか心配した。
「ノンちゃんこそ、長旅で疲れてないのか❓」
に、私は今日のライブで疲れが吹っ飛んだと伝えると、俊彦は笑った。
ドライブで日本平に行く。日本平は淡い痛みがある所だった。俊彦がFRIDAYされた日の野外ライブだったからだ。
私は
「過去、過去」
と、呟くと俊彦が
「どうした❓」
と訊いて来たので、その事を話した。俊彦は
「彼女でも何でもないよ。しかし、俺が悪かったんだけどな」
と、当時真剣に交際していた、彼女以外に女性に車を貸してそれを撮られたのを聞いた。
彼女はその時には既に違う男性に心を奪われていて、後に別れる事になったが。私は
「よそ見しちゃ駄目じゃない❓もしかしたら、その彼女と結ばれていたかもよ」
と、言った。俊彦はカーブをゆっくり安全運転で曲がりながら
「どっちにしろ、別れる運命だったんだよ」
と、言った。
車を止めて、二人で星を眺めた。
「あっ、流れ星❗」
と、俊彦は手を合わせて
「ノンちゃんとこうして一緒にいられますように」
と祈った。
コメントを残す