妄想フィアンセ Vol.36

2023.4.17

 俊彦は私の受診日にまた、アパートにやって来た。今度はレンタカーを借りて来た。

「ノンちゃん、デビューするつもりなら、自分で曲創りなよ。俺が教えるから」

「どうして❓キョンキョンや観月ありさには創るのに~❓」

と私は地団駄を踏んだ。

「ノンちゃんはピアノもギターも弾けるんだから、自分で創れるよ。遠回りでも、オリジナル曲持っている人の方が強いから。無理な人には言わないよ。自分で創れ」

に私は膨れたが、俊彦の言う通りである。

しかし、私は作詞は500曲位あるが、作曲の方は5曲程である。俊彦は

「今ではパソコンで創れるから、頑張れば出来るよ」

に、私は頷いて

「やってみるね。病院行かないと」

と、立ち上がった。俊彦は車から、3台のギターケースを下ろして来た。

「ジャーン❗レスポールだよ~ん」

に、私は心踊った。

 俊彦はレスポールとTakamiyジェーンとエンジェルギターの3台を私にくれた。

「これから、J先生とデートだね❓」

に私は

「診察でしょう⁉️」

と言った。

      ・・・・・・続く

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