2023.4.19
その夜は俊彦と私は手を繋いで寝た。
俊彦はまた、夢を見た。
また、あの背の高い男の子が、私の髪を引っ張って歩いて行く。俊彦はその手を掴んで、私から離そうとしたが、何とも固いし、その手は火のように熱かった。
「触るな~❗」
と、その男の子は言った。
俊彦は
「どうしても、ノンちゃんを連れて行きたいなら、俺も連れてってよ」
に、その男の子は首を傾げた。
そして、私は意識が無いまま、涙が出た。その滴がその男の子の手に当たると、氷って行ったのだ。
そして、氷が粉々に砕けて、天に舞った。
俊彦は私を抱き抱えて石で出来ていた階段を降りた。
そこで目が覚めた。私は魘されていた。俊彦は
「ノンちゃん‼️」
と、揺すって私は起きた。私は
「どうしたの❓」
「どうしたのじゃないよ。魘されていたから・・・・・・」
私は記憶が無かった。枕には私の髪の毛が20本位付いていた。
夢なのか、現実なのか、俊彦はその髪の毛を掴んだ。
そして、自分の見た夢を私に話した。私は
「多分、夢じゃないと思う。最近、また、金縛りに合うの。誰かに見られている気がして、怖い・・・・・・」
「でも、その男の子砕けたから、もう大丈夫だよ」
と、俊彦は言った。
私は不安だった。
「それにしても、私に出て来ないでどうして俊彦の夢に出るんだろう❓どこまでも、卑怯な子」
私はその男の子の写真は全て捨てて焼いていた。
人の念は怖いものである。
俊彦は手を合わせた。
・・・・・・続く
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