妄想フィアンセ Vol.40

2023.4.21

「俊彦って、私の事好きでしょう⁉️」

俊彦は下を向いたまま、うんと頷いた。

「やっぱり~。そうだと思ってたんだ❗」

俊彦とはずっと縁がいつか出来ると、私は信じていた。

「幸ちゃんと桜井にも宜しく伝えてね❗」

「うん。分かった。それにしても大丈夫❓」

「歩けるから、大丈夫❗」

「杖はどうして❓足が悪いの❓言いたくなかったらいいけど」

「旧蓋形成不全(きゅうがいけいせいふぜん)で、左右の足の長さが違うし、その痛みを庇う為に膝も痛いし、精神はアンバランスだし、良いとこは顔と性格位❗」

俊彦は下を向いたままだった。

「そこはお前がかい❗って、突っ込むところ」

と、二人は笑った。

「帰ったら、LINEするな」

「うん。待ってる❗じゃあね」

と、私は右へ、俊彦は左へと歩いた。

      ・・・・・・続く

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