親友A

2023.7.1

 一年も折り返しだ。早いものだ。

 今日、誕生日だったAは9年前にこの世を去った。

 奇しくもお母様の誕生日にだ。自らの手で。

 ミス〇〇校に選ばれる位の綺麗な子だった。

 彼氏と同棲生活に疲れて別れを決めて秋田に戻って来たが、別れの痛手が大きくて、ビルの上から飛び降りた。

 その時は一命をとりとめだが、顔の下半分の骨が砕けて、手術で何とか元に戻した。

 私と出会ったのはその後だった。顎が無くて私は小顔で良いなと思っていた。

 しかし、Aは昔の写真をアルバムごと、いつも、持ち歩いていた。そして、私に

「ノンさん。私、お金貯めて整形しようと思っているんだ」

と言っていた。

 確かに昔の写真のAも綺麗だったが、私は今の小顔のAの顔が好きだった。

 幻聴が聞こえ、それも大好きなSoft-balletの遠藤遼一君の声で

「オマエなんか死ね❗」

と毎日、聞こえて来る。

 それに堪えられる人がいるだろうか❓

 症状が酷くなり、病院に入院したが、希死願望があるため、手足をベッドに縛られて、電気ショックまで、受けたらしい。

 ご両親はいたたまれなくなり、違うユルい病院へと転院させた。

 安定剤をガラリと変えられ、歩くのもやっとだったらしい。

 そして、大好きなお母さんにプレゼントしたブルーのブラウスを来て、自ら命を絶った。

 その病院は看護師が余り見回りをしていないらしく、掃除の人が

「あの部屋のあの子が変」

と伝えて分かった。

 胸に注射を打ったら一息ついたが、還らぬ人となった。

 だから、Aには誕生日が一年に二回ある。

 今日、お父様とお母様に車で乗せてもらって、Aに会って来た。

 雨予報だったが降らずにすんだ。

 バナナボードとコーヒーで乾杯して帰って来た。

 生きてたら、46歳。

盛り良い時なのだが、あの世でピアノでも弾いていると思う。

 おめでとう❗A🌹

コメントを残す