私の男性選びに間違いはなかった

2023.10.14

 私は自分から好きになれなければお付き合いできないタイプである。

 実は俊彦をずっと好きで23歳まで彼氏がいなかった。

 どうしても、俊彦以上に好きになれないのである。

 しかし、20歳を過ぎた辺りから、一度も男性とお付き合いした事が無いなんて、私はオカシイのかしら❓と感じて、気になる男性にバレンタインが近いから、男子高校生に頼んで、プレゼントと手紙を渡してもらった。

 その男の子経由でカードを渡された。

「僕でよろしければ、気軽に声を掛けて下さい」

という返事で、私は彼の家に行く。そこで分かった。彼が仕事にガッツいていないのは3階建ての家に住んでいて、お母様がアパート経営なさっているから、一人息子の自分は一応、社会人だし、男だから働いているだけで、自分が働かなくても、お嫁さんの一人や二人養える財力を持っていたからである。

 普通は家に一人一部屋ある所を彼は冷蔵庫とキッチンテーブルが置かれていて、オーディオにテレビがあり、奥に目をやると、もう一部屋にベッドがあり、いつでもお嫁さんを迎え入れる準備が整った造りである。

 彼は

「実は女性を家にあげるのは初めてなんだ」

と言った。

 これだけお金持ちだから、仕事もガッツいていないのが分かった。

 彼はボブ・ディランとジョン・レノンのフリークだった。

 私の臭覚は凄いと自分なりに感じた。

 しかし、私はその彼と居ても他の男の子を考えてしまい、彼に手紙で

「不実な私と別れて下さい」

と伝えた。

 次の日、彼が

「のぞ美ちゃん、ドライブ行こうか❓」

と言われて、とうとう怒鳴られると覚悟した。

 駐車場に車を止めて、さぁ、怒鳴られるぞと、私は下を向いて黙っていたら、彼が

「のぞ美ちゃん、その男の子と遊んでおいで。遊んで飽きたらまた、僕の所へ戻っておいで。

それまで、僕は待っているから」

と言われて、余りの優しさに私は化粧が剥げる程、泣いた。

 距離を置こうが会社中に別れたと噂を流されて、何とも思っていない男性に告白されたが、お断りすると

「どうせ、俺はおじさんだものな❗」

と、自分のプライドを立てなおす為に暴言を吐かれた。

 私は心底、この程度の男とお付き合いしないで良かったと感じた。

 この男性は自分だけ幸せになりたいのであって、私とお付き合いしてくれた彼の様に私の幸せ等何も考えていないのだから。

 私の男性を見る目に間違いは無いと感じる人生である。

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