2023.11.27
私は幼い頃、男の子以上にやんちゃで、キカナイ娘だったから、しょっちゅう母に叱られていた。
ある時、怒った母が
「もう、うちの子じゃありません。家を出て行きなさい❗」
と、外に出され玄関を閉めて鍵を掛けてしまった。
私は泣きながら
「家に入れて~❗」
と、言っていた。
偶々、お隣のお母様が玄関を掃くためにドアを開けて
「のぞ美ちゃん。どうしたの❓」
と、声を掛けられたら、泣くのをパッと止めて、お隣の家に入って行った。
お父様と一人息子の高校生のお兄様に笑顔で迎えていただいて、そこのお母様が
「丁度、夕食が出来たから、のぞ美ちゃんも食べて行く❓」
と、訊かれたので
「はい。食べます❗」
と、言って食事をご馳走になり、高校生のお兄様が
「のぞ美ちゃん。恐竜図鑑を見る❓」
と、言われたので
「はい❗のぞ美、恐竜大好きです❗」
と言って、お兄様が図鑑を持って来て
「のぞ美ちゃん。これが、トリケラトプスって言うんだよ」
「この恐竜、肉食ですか❓それとも草食ですか❓」
と、楽しんでいて、私はとっくの昔に母に叱られて表に出された事をすっかり忘れていた。
母はというと、さっきまで、うちの娘が泣いていたのに、シーンとしているから、鍵を開けて玄関を開けると、娘の私がいない。
慌ててサンダルを履いて近所を探し回って
「のぞ美~❗何処にいるの❗」
と、言っても、娘が見つからない。
家に戻って、警察に電話しなくちゃと、急いで家に入ろうとすると、お隣のお母様が玄関を開けて
「うちの娘が居なくなったんです❗」
と、母が青ざめながら言うと
「のぞ美ちゃん。うちで夕食を召し上がって、今、息子と恐竜図鑑を読んで楽しんでいるので、読み終わったら、お宅にきちんと送りますので、ご心配なく」
と、母はそれを聞いて、うちの娘は外に追い出しても、お隣さんの家でチャッカリ夕食を食べてお兄さんと恐竜図鑑を読みながら、キャッキャッキャッキャッと楽しんでいる娘なんだと、諦めたらしい。
次の日から、どんなに叱られても、二度と表に出されなくなった。その代わりに押し入れに入れられるようになってしまったが。
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