よく転ぶ、私

2023.12.9

 私はよく転ぶ。

中学生の頃、友人7人くらいで、あうん堂という、ライブハウスで、アマチュアバンドの演奏を聴きに行った。一人の友人が

「私〇〇デパートで、買いたい物があるから、〇〇デパートに行こう❗」

と、言われて、皆、階段をおりた。

私が一番最後におりようとしたら、階段の一番高い所で、転んでしまった。

このまま、転んだら、階段落ちをして、少なくとも大怪我をすると感じた私は

「何とか、手すりを探して、掴まらなくちゃ❗」

と、感じて一生懸命兎に角探したら、細い手すりにようやく掴まって助かったのだ。

 しかし、手すりだと思い込んでいたが、黒い細い足なのに気付いて、恐る恐る、上を見上げると、金髪で髪の毛をツンツン立てて、唇にピアスをしていた、パンクロッカーの足にしがみついていたのだ。

 私は

「貴方のおかげで大変助かりました❗ありがとうございます❗」

と、一礼してその場を去った。

 何よりも、驚いたのはそのパンクロッカーの男性であろう。

バンド演奏を聴いていたら、いきなり足に見知らぬ女の子がしがみついて来られたのだから。

その事を今でも、時々、思い出して、笑ってしまう。

 先に外に出た、友人達は

「中田さんは⁉️」

と、探し回っていた。

 私がようやく、外に出ると

「中田さん。何してたの⁉️みんなで探したんだから」

と、言われたので

「ちょっと、事件があっただけなの。ご免なさい。〇〇デパートへ行きましょう❗」

と、その日は何とか無事に終わった。

 またある時は主任が

「これから、混むから、作戦会議をするから、みんな集まって❗」

と、言われたので、私は小走りで行こうとすると、スッテンコロリと転んでしまった。

 主任が

「のぞ美さんは⁉️」

と、みんなが

「のぞ美さ~ん❗」

と、叫びながら、探していたので、転んで床に寝そべったまま

「此処におりま~す❗」

と、言うと、みんなが

「何故、こんな何も無い所で転んでいるの⁉️」

と、とても不思議がられた。

 今年は今のところ、一度も転んでいない。

 年末に大転びをしない事を願うだけである。

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