2024.1.9
私の母はとても女らしい女性でした。
父がある時、プラスチックの短刀と長刀のセットの刀を私にプレゼントしてくれて、とっても嬉しかったです。
また、ある時はプラスチックのレールを組み立ててスイッチを入れると電車が走るオモチャをプレゼントしてくれました。
3回目も父が男の子のプレゼントを買って来た時、母が
「貴方、ウチの子は娘です。全部、息子のプレゼントをしてどうするのですか❓今度は女の子のプレゼントを買って来て下さい❗」
と、3回も男の子のオモチャを買って来た父にキレて思わずそう言いました。父は
「俺、一度も女の子になった事が無いから分からないんだよ❓」
「周りの父親は全員、リカちゃん人形を買って来るでしょ⁉️それくらい分からないのですか❓」
私は内心リカちゃん人形には全く興味がございません。
ママゴト遊びよりも、男の子達と、ヒーローごっこの方が大好きでした。
必ず、夕方に帰って来て、ウルトラマン、特にウルトラセブンが大好きでした。
ウレトラセブンが負けそうになった時、オモチャ箱から、父に買ってもらった刀を持って来て、私はこう叫びました。
「悪者怪獣よ❗全部、出て来い❗のぞ美がぶったぎってやる❗」
と、叫んでも出てこないので、テレビの裏を見ても出て来ません。
「悪者怪獣よ❗のぞ美の迫力に恐れいったか❗」
と、刀を振り回しながら、ウレトラセブンを見ていた私に大人になってから母に言われました。
「あの瞬間、どんなに女の子らしく育てても、ダメなんだと諦めた」
と、言われました。
実はキカイダー01が大好きで、志保美悦子さんが演じるビジンダーが大好きで、幼稚園のトランポリンに乗って
「変身❗私はビジンダー❗」と、叫びながらトランポリンから床に飛び降りて遊んでおりました。
幼稚園の先生が母に電話をして
「少し、お話したい事がございますから、幼稚園にいらして下さいますか❓」
と、母はのぞ美がまた、何かやってしまったのだと急いで幼稚園へ行くと、先生が
「お母様、確かにのぞ美さんはとても美人だと、私も思いますが、ご自分で美人だと言うのはいかがなものでしょうか❓」
と、母は顔から火が出る位に真っ赤になりながら
「ウチの娘、実はヒーローモノが大好きで、志保美悦子さん演じる、悪役なのですが、変身するとビジンダーになるのです。
ですから、決して私は美人だと言ってはいなくてビジンダーと叫んでいるだけです」
幼稚園の先生は
「私の勉強不足でした。そういうヒーローモノがあるのですね。大変、失礼致しました」
と、大人になっても母に
「あの時、とても恥ずかしかったわよ❗」
と、ず~と言われ続けました。
一体、誰に似たんだろう❓
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