私はエセテクニシャン

2024.2.6

　私は中学一年生でエレキギターを買った。

　まず、小学生の頃、知り合いにアコースティックギターがあったので、弾いてみると

｢のぞ美ちゃんは左利きかい❓｣

と、言われてしまうほど、ギターの弾き方が解らなかった。

　エレキギターをアンプに繋いで”ジャ～ン❗”と鳴らしただけで、気分はプロのギタリストだった。

　しかし、コードのCは押さえられるのだが、Fになると、途端に音がパラパラになってしまう。

　私はコードを押さえるのを諦めて、とにかく、ギターソロばかりやっていた。

　私みたいな不器用でも、ライトハンド奏法ばかり、3日間もやっていると、それなりに弾けるようになるのだ。

　だから、中学一年生の時点でライトハンド奏法が出来た。

　それを見ていた大人の男性達が、目をまあるくし

｢中学一年生でライトハンド奏法が出来るなんて❗｣

と、驚かれた❗

　実は、私はエレキギタリストとエレキベーシストは、出て来た瞬間

｢なんだ❗コイツ❗｣

と、思わせたならばそれで良いと思っている。

　クラシックギタリストやアコースティックギタリストやジャズベーシストならば、それなりに、テクニックがなければいけないと思うが、バンドでギターやベースを弾くのに、ハッキリ言って、テクニックなんかいらない❗と、私は思っている。

　私がエレキギターを弾く時はジミーペイジよりも、ストラップをわざと下げて膝位までエレキギターを弾いて見せれば

｢この女❗ジミーペイジよりも下にしてエレキギターを弾いているよ❗上手いんだか、下手なんだか分かんないけど、なんか凄い❗｣

と、思わせたら、こっちの勝ちだし、エレキベースを持って、スタンバイする為に歩いて、ステージに立つ時は、赤のハイヒール👠に黒の網タイツ、黒のビニール製のミニのタイトスカートに紫のアイシャドウに真っ赤、時には、真っ黒の口紅を塗って、私が出て来ると、大抵の人々はざわざわする。

　｢ギタリストよりも、目立つベーシストが居て、何が悪い❗｣

と、云わんばかりにである。

　そうしたら、私の勝ちになる❗

　ハッタリをかましてばかりいた、私です、笑❗