本物のプロとは

2024.3.18

 幼少期の頃にクラシックピアノを1年くらい習った事がある方はYOSHIKIのピアノを聴いたら

「何故、こんなので、プロになれるんだ❓」

と、お分かりでしょう。

 全く音楽知識の無い人が

「YOSHIKIのピアノは最高❗」

と、騙されるのは仕方が無いとして。

 私がアマチュアバンド時代は男性はX(-JAPAN)かBOOWYかに分かれました。

 誰一人として洋楽のコピーをしなくなったから、日本のバンドはもうダメだと私は分かりました。

 YOSHIKIがドラムを叩き過ぎてヘルニアになったり、身体を故障したりと、しょっちゅうありますよね❓

 ドラムをやって来た人は理由が分かっております。

 X-JAPANのドラムが激しいからだと全く音楽知識の無い人は思うのでしょうが、ドラムの基礎がなっていない上、力ずくであのようなドラムを叩いてしまうからなのです。

 日本で一番上手いドラマーはそうる透さんです。

 ドラムの居ないバンドの為にドラム専門のプロです。

 GLAYがデビューしたての時、そうる透さんを頼んでドラムを叩いてあげておりました。

 そうる透さんですから、それなりに高額なギャラを支払わなければいけません。

 よくドラムはいるけれど、まだまだプロとしてレコーディング出来ないバンドでレコーディングだけ、スタジオドラマーとして、叩いてあげております。

 そうる透さんの方がYOSHIKIより、年上ですが、一度も身体を故障した事がございません。

 ドラマーはテクニックだけではなく体力もそれなりに必要になります。

 そうる透さんは年齢を重ねる事に基礎体力を維持しながら、年齢に合わせたドラムを叩いているので、全く身体を故障しないのです。

 実はアルフィーより、年下ですから、偶々、GLAYのスケジュールを入れた後でも、俊彦が

「透、悪いんだけど、〇月〇日にドラムを叩いてくれないか❓」

と、頼まれたとします。

 そうしたら、そうる透さんは

「違うバンドのミュージシャンにドラムのスケジュールを入れてしまったのですが、私の教え子に代わってもらって高見沢さんのソロのライブでドラムを叩かせていただきます」

と、言う事でしょう。

 俊彦は

「あっ❗やっぱりスケジュールが入っていたんだ。違うバンドのドラマーを当たってみるから」

と、言うはずですが、そうる透さん位の一流ドラマーならば俊彦の創る楽曲をドラムで叩けるプロのドラマーは日本で数名しか居ない事は百も承知ですから

「僕で良かったら、高見沢さんのソロのライブでドラムを叩かせていただきます。あのバンドの楽曲程度なら、私の教え子の〇〇で十分ですし、まだ、若いので、僕のギャラの半分で良いので、そのバンドも助かるでしょう」

 俊彦は

「そのバンドって、もしかしてGLAY❓」

と、一発で当ててしまいます。

「GLAYのメンバーに申し訳ないから、違うドラマーに当たってみるから」

と、言うと

「高見沢さんの楽曲を叩けるドラマーを僕、全員知っておりますが、全員、その日はスケジュールが埋まっているはずですから、僕がGLAYに分かり易いよう説明して、〇〇の腕は確かなのを高見沢さんもご存知でしょう❓彼なら、GLAYの楽曲を一回聴いただけで、全て叩けるし、GLAYレベルのミュージシャンでも、引っ張って行く事が出来ますから、僕がメンバーに伝えて、高見沢さんのソロで僕がドラムを叩かせていただきます」

と、言う事でしょう。

 そうる透さんでもアルフィーの為なら、無償でドラムを叩きたいと思ってしまうミュージシャンです。

 GLAYは事実を知らされて、ミュージシャンとしてのプライドをズタズタにされるはすです。

 アルフィーは別名サポートメンバー泣かせと言われていて、アルフィーのキーボードやドラムを演った人は必ず泣かされる程、難しいのです。

 ギターもベースも歌も難しいのですが、キーボードと特にドラムはとにかく難しいので、ロックバンドでしか、ドラムを叩いた事が無い人にはオーディションをやっても、ドラムを叩かせないで、落としてしまいます。

 俊彦が審査員です。

男性ドラマーを一発で見抜いて

「オーディション会場まで、足を運んで下さってありがとうございます。しかし、貴方は帰って下さい」

と、わざわざドラムを叩かせなくても、アルフィーのドラムは叩けない事が分かるので、その場で落としてしまいます。

 前サポートドラムは長谷川浩二君でした。

 長谷川君はプロのドラマーになる❗と決めて中卒で、ある音楽専門校に入ってドラムを叩いておりました。

 アルフィーのドラムのオーディションがあると、分かった時点で、多分、色々なクラシック音楽にドラムを付けて練習した事でしょう。

 19歳でアルフィーのサポートドラマーになりました。

 俊彦は高額なギャラを渡したはずです。

 長谷川君も

「こんなに貰っていいの❓」

と、思う位、高いのです。

 それはどういう意味かと申しますと

「貴方はプロのドラマーです❗しかし、アルフィーのドラマーですから、私生活もきちんとして下さいね❗」

という意思表示なのです。

 アルフィーのサポートメンバーやスタッフになった途端に女性たちがやって来ます。

 その中で偶々、気に入った女性に遊びで手を出したら、アルフィーのメンバーや他のスタッフ、アルフィーを応援している人々がガッカリしてしまうからなのです。

 長谷川君は19歳にしてプロですから、素手でドラムスティックを握ったら、汗でスティックが落ちる事は想定済みですから、革の手袋を致します。

 そして、普通のドラムスティックよりも、長いスティックを使っております。

 あのような長いスティックを素人のドラマーが叩いたら、一回でスティックを落としてしまいます。

 長谷川君も毎日、15時間位、ドラムを叩き続けて来たはすです。

 しかし、アルフィーのライブのたった3時間で手の皮が全てめくれて、自分でビックリした事でしょう。

 一年位、毎回、手の皮が全てめくれて、ようやく皮が厚くなって成長致しました。

 長谷川君は身長180cm以上あるスリムな男性ですし、基礎もしっかりしているので、X-JAPANのドラム位、3時間叩いても、一切、身体をどこも壊しませんし、YOSHIKI以上にパワフルでテクニックもありますから、長谷川君がX-JAPANのドラムを叩いたら、YOSHIKIしか知らない人々は驚くでしょう。

 顔もかなりのイケメンですから、ジャニーズ事務所にスカウトされた事も過去にございます。

 しかし、長谷川君はアイドルよりも、プロのドラマーを志したので、スカウトを断りました。

 現在のサポートドラマーは吉田太郎君です。

 彼はそうる透さんに師事されて、小学生の時点で星空のディスタンスを既に叩いておりました。

 長谷川君がアメリカに行って挑戦したいと言ったので、アルフィーのメンバーやスタッフ一同、拍手で送り出しました。

 その後を吉田太郎君が演っております。

 アルフィーを良く知る人は

「長谷川君の方が良かった❗」

「いや、太郎君もなかなかだよ❗」

と、アルフィーのサポートメンバー論争が繰り広げられております。

 ですから、サポートメンバー泣かせと言われているのと、同時にアルフィーでドラムを叩けたら、世界中のどこのバンドでも、或いはクラシックでも、ドラムが出来るのです。

 私は函館でアマチュアバンドを演っておりましたが、同年代なのにGLAYやYUKIが上手いと、風の噂さえ耳に入って来ませんでした。

 函館は小さい街ですが、ライブハウスが4軒もあり、GLAYやYUKIよりも、ルックスも良いし、楽曲も素晴らしいし、テクニックもあるアマチュアバンドがたくさんおりました。

 何故、GLAYやYUKIレベルでプロになれるのかがさっぱり分かりません。

 あのレベルでプロになれるなら、函館のアマチュアバンドが全てプロになれます❗

 GLAYが流行った時、バンドをやりたての若い男の子たちがこぞってGLAYのコピーバンドばかりになった時

「日本のバンドは全てダメだ❗」

と、私は分かりました。

 GLAYばっかりコピーしている人がプロになれたとしても、一流ミュージシャンには使ってもらえないからです。

 名前は忘れましたが、YUKIなんかより、遥かに綺麗で歌の上手い女性のバンドも函館出身で、同じ時期にデビュー致しましたが、全く売れないから、今頃は引退して、普通の生活を送っている事でしょう。

 日本人は聴く耳も、目も無い人々が多過ぎます。

 もう少し、聴く耳と目を持って下さいませ。

 私は正直、日本人である事に音楽に関してはとても恥ずかしいのです。

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