俊彦版 汚れちまった悲しみに

2024.3.23

 俊彦は高校生の頃は不良になりきれなかった不良でした。

 同じクラスに3歳年上の男性がおりました。

 明らかに高校生で3回もダブってしまったからです。

 その高校生だけ、車の免許を持っておりました。

 その男性の車に乗って湘南や色んな所で女性をナンパしておりました。

 それが何故かと申しますと中学生を卒業して、高校生になる春休みにある年上の女子大生と知り合いになったのです。

 俊彦はその女性の顔が見れるだけで、嬉しかったのです。

 その女性のマンションへ行くと、その女性に

「あなた、だ~れ❓」

と、訊かれ、訳が分からなくなりました。

 その女性の部屋のソファーに大人の男性が座っていたのです。

 多分、その女性の本命はその男性だから、こんな子供を相手にした事がバレたら、その女性はフラれてしまうからなのです。

 その時、俊彦は女性不振に陥りました。

「女なんて、みんな信じられない❗」

と、兎に角、遊びまくった事でしょう。

 大人になった時、ある本に

「未だに、桜井と坂崎と話している最中、俺の生き方、とても恥ずかしくなる時がある」

と、言っておりました。

 それが30歳の頃です。

 多分、40代になれた途端にその気持ちが吹っ切れたのでしょう。

 30代の頃はインタビューの最後に

「俺、どうせ汚れ切ってるから・・・・・・」

と、哀しそうに呟くのです。

 人間、生きていれば汚れも付くし、それなりに傷を受けたり、与えてしまうモノです。

 汚れたら、自分の汚れを削れば良いだけです。

 そして、新たに生まれ変わって生きて行けば良いだけです。

 今年で俊彦も70歳です。

年齢を重ねると体力も落ちますし、皺やシミも出来る事は当たり前です。

 しかし、若い人には出来ない事や分からない事が分かって参ります。

 私は正直、今時の若い男性には全く魅力を感じません。

 ある若い男性に

「おじいちゃんが好きなのですね❓」

と、言われたので

「私は一応、大人の女性ですから、大人の男性としか会話が出来ません」

と、言ってしまいました。

 その若い男性は私に何も言えなくなりました。

 日本人の殆どの人が、若い事に価値があると思い込んでいるようですが、日本人だけです。

 所謂、幼稚な人に価値があると思い込んでいる人は。

 私は一応、大人の女性ですから、幼稚な男には全く興味がございませんし、幼稚な女の子が好きな男はバカと見なします。

 正直、女の趣味が悪い男性は好きではありません。

 そんな男性に好かれた方が私も同じ幼稚に見られている証拠だからです。

 そのような男に好かれた方がいい迷惑です。

 ですから、幼稚な人はさっさと寝なさい❗

 もう夜が来るから、オバケが出ちゃいますよ~、笑🥰

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