YOSHIKIにはなれても櫻井敦司にはなれない訳

2024.6.14

 ある雑誌編集長の男性がこう言った。

「語弊があるかも知れないけどYOSHIKIになろうと思えば誰でもなれるのよ。捨て身になればいいんだから。でも、櫻井敦司にはなれないんだよ。だって辛いから」

に私は同感だ。

 YOSHIKIは分かり易いロックスターを気取っている。

 父親が自殺し、学校の成績は良かったが、暴走族の総長上がりで、ドタキャンはするは遅刻しても謝らないは酔って暴れるは。

 そのYOSHIKIですら、酔って暴れた時に櫻井敦司だけ指一本触れずに呑みながら小さな声で

「止めろ」

と言っただけでピタッと止まってしまう。

 それが出来るのは櫻井敦司だけである。

 櫻井敦司は酔って暴れたり、自分の仲間が貶されると非常に怒る。ラスボスと呼ばれている。

 それは人が嫌がる事や仲間がバカにされるのが極端に嫌いだからである。

 酒が人間どこまで呑めるのか❓と言う位にずっと呑んでいる。

 周りが楽しそうにしているのを見ながら、一人でひっそりと呑むのが好きなのである。

 櫻井敦司が私は初めてである。

 いくら離婚したからといって実の息子を

「遠野先生」

と先生を付けて呼んだ父親は。

 櫻井敦司は二回結婚しているがどちらも一般女性である。

 幼い頃になりたかったのはサラリーマンである。

 そんな男性珍しい。

 櫻井敦司は幼少期の頃が語れたのは亡くなる何年か前のようやく50代過ぎてからである。

 それは何故かというと

「僕の家庭は今で言うDVだったのです。父親が母親と兄と僕を殴るのです。幼い僕は兄に隠れて兄が吹っ飛ばされたら、今度は僕が。母親に一度別れたら❓と言うとなんて事言うの❗と怒られたのです。そして、父親と僕が同じ誕生日で血液型も一緒で顔までソックリ❗まるで業ですよね❓ですから、母親を守ってあげられ無い僕はダメな男なんだと今でも思っております」

と、自分も大人になったら父親みたいになるんじゃないか❓と思っていたし、お母さんを守ってあげられなかった自分はダメな人間なんだと思っているから、櫻井敦司の書く歌詞は

「俺はダメだ❗ダメだ❗ダメな人間なんだ❗」

の繰り返しである。

 パッと見、YOSHIKI以上に怖そうだし、チャラく見えるが、かなりの人格者である。

 遅刻した時、アシスタントにまで頭を下げて歩く、人としてきちんとした方だった。

 本当はBUCK-TICKのセンターで歌を歌うような性格では無い。

 「不良になりきれなかったし、運動で一番にもなれかった。自分がもし、勝ってしまったら負ける人間が出て来るから、負けず嫌いでは無いです。

BUCK-TICKでも一位になりたいとか、東京ドームでライヴをやりたいとか、全く無いんです。

でも、稼がないでもいいという社長もいかがなものなんでしょう❓(笑)。本当に有名にならなくてもいいんです。このまま、BUCK-TICKのメンバーと一緒にやれたらいいなと思っているだけなんです」

と言う。欲が全く無い。

 本当はアマチュアの頃はドラムだった。

一番後ろで目立た無いからという理由である。

 しかし、群馬出身の氷室京介が偶々帰って来て、櫻井敦司の顔を見て

「君がボーカルやったらこのバンド売れるよ❗」

と言われて、あれだけ父親が死ねばいいと思っていた父親が53歳の若さで亡くなって、悲しみに暮れた。

 工場の部品を入れるだけの仕事をやっていて、このままでいいのか❓と思っていたら、前身のボーカルが脱退した時、最初で最後の自己主張をした。

「俺がボーカルやりたい」

と。

 メンバーは歌ったところを聴いた事が無いが、ボーカルにした。

 そうしたら、スカウトが来た。

 母親に東京へ行ってもいいかと訊いたら

「あなたの好きな事をやりなさい」

と言われたので、プロになった途端にお母様がお亡くなりになった。

 レコーディングに丸一日、来ない。

今のように携帯も無い時代だったから、ようやく戻って来た櫻井に何処へ行っていたのかと訊くと、ドライブで山梨辺りまで行っていたらしい。

 母親が亡くなったショックと周りの大人たちのズル賢い人間関係にかなり傷付いたらしい。

 無くして欲しいモノは❓の質問に

「人間関係のイヤらしさです」

と言っている。

 業界の人間たちのお金ばかりや、人を蹴落とすのを見てしまいかなり傷付いたのである。

 普通、ミックスした人にアーティストはダメ出しをするが、櫻井敦司は歌詞の方を変えてしまうのである。

 自分の意見より、人が傷付く事をまず考えてしまう、稀な人である。

 私は週刊誌は余り読まないから、詳しくは分からないが、ある女性が櫻井敦司が好き過ぎて自殺未遂をしたと書かれた事が昔、あったらしい。

 普通は男性の方が責められるが、20歳の若い女性やらみんな

「大丈夫ですから」

と同情される人である。

 飛行機に乗るとキャビンアテンドに惚れられて、席がランクアップして周りの人々もあっちゃんと一緒にいると得をしてしまう。

 おまけに猫好きなので2匹飼っていたが、3匹に増えている。

 実は大の猫アレルギーなのにである。

 多分、鼻水を垂らしながら、くしゃみをしながら、皮膚を真っ赤にしながら、一緒にお風呂に入って、ご飯を食べて、一緒に眠っているのだ。

 言う事が天然なので、周りの人々は櫻井敦司を好きになってしまう。

 地方へ行くと必ずホテルの部屋の前にホステスが立っている。

 普通、ダメなミュージシャンは部屋に連れ込んでしまうが、あっちゃんは女性を自分の部屋に入れて、自分はレンタカーを借りて3時間位、女性が家に帰るまで、真夜中の一人ドライブをする。

 イイ男ほど女遊びはしないのである。

モテない男ほど、直ぐに手を出してしまう。それもずんぐりむっくりなバカなヤツほどに。笑ってしまう。

 だから、顔が美しい人は心も美しいからなのである。

 誰もミュージシャンで櫻井敦司の悪口を言う人はいない。

 私はこうした、ギラギラした男の欲が無い人が好きである。

 悲しい人と一緒に泣いてあげられて、ジェンダーの様々な人々の気持ちが分かる、そのような人が生きていた事を皆さん、覚えていて下さい。

 何もセールスが良いからといって本当に優れているとは限らないし、人を蹴落としてまで上に行く事が素晴らしい訳では無いのです。

 ですから、私はYOSHIKIなんかよりもあっちゃんの方が顔だけではなくてかなりの人格者だから好きなのです。

 BUCK-TICKの櫻井敦司をよく分かっている人はYOSHIKIなんかと比べるな❗ジャニーズの単なるイケメン野郎と比べるのも失礼である❗と、比べる事自体がもう失礼、といわれる程、超絶美形だし人格者な男性が日本人にいたのだ。

 私はあっちゃんと出会えた事をとても誇りに思う。

 あっちゃん❗あの世で私達を見守っていてね🌹

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