おひとりさま

2024.6.20

 私は両親ももういないし、きょうだいも居ない。

 結婚もしていないし、子供もいない。

 頼れる親戚もいない。

 そういう、所謂おひとりさまの為に、葬儀屋さんが代行して保証人になってくれる。

 今日、そこの会社の方が家に来られて説明を受けた。

 今回は秋田市長の許可を得て、ある病院に入院させてもらったが、大きな総合病院等は矢張、保証人や誰かが一筆書かなければ入院出来ないし、若しもの事があったら、火葬やお墓等、代行してくれる方が必要になる。

 これから、そういった方々が増えて行くだろうから、需要があるだろう。

 一括で支払う事も出来るが、今、生きている間に入り用になると困るから、手数料がかからない分割で殆どの方が支払っていると聞いて、自分に何かあった時は残りのお金を私の通帳に残っているのから、引き落とす形になると言われて、分割にしようと思っている。

 私は父にお墓が無いし、離婚していないから、母も旧姓のお墓に入る事は出来ないだろうし、心苦しいので、同じ葬儀屋さんのご厚意で無宗教の共同墓地に3万円で入れてもらった。

 私は日本で死んだからといって、死体をポンッと放り投げる事は出来ないし、何処にでも埋めたらいけない事位は分かっているから、私の入る墓が無い。

 それにまた、倒れて入院するとなると保証人がいた方が矢張、周りに取っても迷惑が掛からないだろう。

 独身でもきょうだいがいたり、頼れる親戚がいる人はまだ良いが、私のように誰にも頼れない人間はそういった会社にお金を払って準備しておかなくてはいけない。

 そこまでしても、適当に好きな男性とは結婚出来ないし、子供も産みたくはないのである。

 本当に心から愛する男性の子供なら産みたいとは思うだろうが。

 しかし、家事・洗濯・育児をさせようといった男は私には必要無いし、一緒に暮らせない。

 逢いたい時に逢うで良いと思っている。

 よ~く考えたら、私は家に男性を入れた事が一度も無い。

 彼氏でも私が彼氏の家に車で連れて行ってもらうか、レストランや行き先まで連れて行ってもらう事しかした事が無い。

 何故かどんなに好きになった人でも私のプライベートに入られるのが私はダメなのだ。

 多分、私の部屋に来て一番居ずらいのは高見澤俊彦だと思う。

 だって、家中、俊彦だらけだから、笑。

 私は自分一人の時間と自分だけしか分からない事を持っていないと生きてはいけないのだ。

 だから、これからも結婚する気は全く無いし、彼氏はもう必要無い。

 愛している人が毎日楽しく元気で過ごしていたらそれでいいのだ。

 だから、自分の始末は自分でする。

 そんな人が増えて行くだろう。

 私がその担当の女性に

「前に若い男性から、貴女のように結婚もしないで子供も産まない女性が増えて行くから、僕たち若い世代が少子高齢化になって大変じゃないですか❗と言われたけれど、自分の大変さは自分が仕事が出来ないから、お給料が上がらないし、人のせいにしているし、女性だから子供を産まなくてはいけないと今時の若い人にしてみたら言って良い発言だとは思えませんが」

と言うと、その女性は

「どっちみち日本はもう終わりなんですから~」

と、ケタケタ笑って仰った。

 少子高齢化が悪いのでは無くて、力のある若い方々が居なくなっているのが問題なのだ。

 女性に食事代も払いたく無い。料理は作って貰いたい。自分の親の事は知らぬ存ぜぬ。仕事が出来る人に飲みに誘われても

「プライベートですから」

と言って飲みに行かずに彼氏や彼女とデートばかりしている。

 そのような人が仕事が出来る訳が無いし、みんな責任転嫁ばかりである。

 定時に会社に来て適当に仕事をして定時に帰って、家に着いたら仕事の事を考え無いし、練習もしない。

 それではいつまでも仕事が出来る様にならないし、お給料を貰う資格も無いし、人様からお金をいただいてはいけない事位何故、みんな分からないのだろう❓

 私のように子供がいない人間ならまだ分かるが自分の親を放って置いて、よく自分だけ彼氏や彼女とデートしたり、結婚して子供を産んで幸せな夫婦ごっこをしているよな~と私は思う。

 低賃金だからとかは理由にならない。

 挫折を何回もして、人は大人になって行くのだ。

 人の為にお金は出したく無いし、何かやって欲しいし、楽に生きたいだなんて、私はおかしいと思う。

 見知らぬ人でも助け合うのが人間だ。

 私は何回も倒れて来たし、周りに指を指されて笑われて来たし、たくさんの人を傷つけ、たくさんの人に助けてもらって生きて来たから、強いと思う。

 何かあってもなんとかなるさと生きている。

 若い方々は私のようにおひとりさまは無理なのではないのだろうか❓と少し、これからの日本を愁いてしまう今日この頃です。

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