「あいつ、バカなんだよ❗」

2024.7.15

 この前、幸ちゃんのラジオを聴いていたら、若い女性が

「高見沢さんが、お酒の飲めない女性が自分に付き合って、カクテル2杯も飲んでくれて、私、酔っちゃったみたい~という女性に弱いと言っておりましたが、坂崎さんはどうですか❓」

と言う質問に

「だから、あいつ、バカなんだよ❗お酒を飲めない女性は最初にお酒が飲めませんって、必ず言うし、1杯飲める女性がカクテル2杯位で、酔わないでしょ❓殆ど、お酒が飲める女性の方が全男性よりも、お酒が強い事位、僕にだって分かります❗

だから、俺たちも若い男性スタッフも、また、高見沢さん、変な女に騙されてるよ~❗とみんな言っています。あいつ、そういうところが、バカなんです。

僕でも、引っ掛から無いのに」

と言っておりました。

 全男性の皆さん。お酒が飲め無い女性が貴方とカクテルを付き合う筈はありませんし、カクテル1杯飲める女性がカクテル2杯位では全く平気です。

 全ての男性よりも、お酒が飲める女性の方が全く酔いません。

 酔っちゃったみたい~❗は貴方を騙そうとしている事をお忘れなく。

 特に私の様なルックスの女性に限って全男性よりも、お酒が強いのです。

 今まで、記憶を無くした事がございません。

 男性たちがバッタバッタと倒れて行くので、全ての男性を介抱するはめになりますので、男性たちと飲みたくありません。

 いくら奢られても、介抱する方がキツイのです。

 若い男性ミュージシャンが

「ライヴ前まで、ついつい飲んでしまいます❗」

と言うと

「君たちまだ30代でしょ❓まだ、その年は大丈夫です。俺もステージに立った時、ピックが無いから、スタッフにピック、ピックと言うと、何を勘違いしたのか、若い男性スタッフが缶ビールを持って来たので、ステージで飲んだら、観客がオォ~❗と言ったけど、今の歳でそれをやったらバカでしょう❓

 それにこの年齢で、酒を飲みながらライヴ出来る程、若くは無いので」

と、俊彦がTVで言っておりました。

 30代の頃は若い男性スタッフを連れて

「酒が飲めなきゃ男じゃねぇ~❗」

と毎晩、飲んでいたけど、あるステージで音源がお腹に響いて、隣の幸ちゃんに

「坂崎。ちょっと、ハケる」

と言って、ステージを出て、お手洗いで吐いてから、やっぱり、お酒はステージ前まで、飲んではいけないと思ってからは毎晩、飲まなくなったそうです。

 「今は適量ですし、小説を書くようになってから、余り飲まなくなりました」

と、言っておりました。

 ある時のツアーの移動で全て飛行機で移動するのに、俊彦だけ、新幹線で4時間掛けて移動するのです。

 それは新幹線の4時間の間に小説を書く為です。

 4時間で小説を書いてから、ステージに立っております。

 それだけ、忙しいのです。

 桜井が

「この地方名物美味しいのかな❓」

と訊くと、幸ちゃんが

「まだ、食べた事が無いから分からない」

と言うと、俊彦が必ず

「それ旨いよ❗」

と言うので

「おまえ、いつ食ったんだよ❗」

「今朝、食った❗」

二人が

「おまえ、何食食うんだよ~❗」

「分からない❗だって、直ぐに腹減るんだもん❗」

桜井が

「おまえ、今年でもう、70歳になったんだろ❓少しは食欲落ちないか❓」

と言うと

「だって、俺、腹減ったらステージに立てなくなるの分かってるじゃん❗」

桜井と幸ちゃんが

「ステージの直前に卵かけご飯をどんぶり飯で食う、おまえが信じられないよ❗」

と必ず言います。

 俊彦はお腹が一杯になると、何故か歌いたくなる癖が若い頃からあるそうです。

 桜井と一緒に食堂で、ご飯お代わり自由と書いてあり、俊彦が10杯目になった時、食堂の店主が俊彦をジーっと見つめていたので、止めたそうです。

 多分

「貴方が毎日来るとウチの店が潰れる❗」

と言いたかったのでしょう。

 帰りに必ず

「桜井❗俺、何か歌いたくなった❗」

と言ってGSの歌を歌いながら帰るそうです。

 ある時、俊彦のアパートの近所の卓球ゲーム店で桜井と二人で卓球をしました。

 桜井は実は中学校で卓球部です。

 毎回、毎回、俊彦が負けるので

「桜井❗もう一回やろう❗」

と、勝つまで続けようとしますが、桜井が

「もう、終電間に合わないから、帰るよ❗」

と言っても

「あと、もう一回❗」

と、とうとう俊彦が勝って

「やった~❗もう、帰ろう❗」

と言った時には桜井の終電は既に終わっていて、徒歩で1時間以上も歩いて帰った事があります。

 それだけではなくて、色んなミュージシャンと一緒にライヴをやる時、アルフィーだけ、自分たちの出番まで、トランプで大貧民ゲームをやると、いつも、俊彦が負けて大貧民になるので

「坂崎、桜井❗もう一回❗」

と言った時には、既に出番になっているのに

「もう一回やろう❗」

と、出番をおして勝つまで続けて

「やった~❗大富豪だ~❗じゃあ、ステージをやろう❗」

と、一人ではしゃいで行くのです。

 幸ちゃんと桜井は

「何で、こんな子供じみたゲームだけ、あいつは負けず嫌いなんだ❓」

と、不思議がるのです。

 前にTVで、お笑い芸人のタカアンドトシさんとアルフィーでゲームをやった時、タカアンドトシさんが既に、そのマークを手に取っているのに、俊彦だけ、その手をバンバン叩いて取ろうとした時に私は

「子供か~❓」

と、叫んでしまいました。

 タカアンドトシさんのお二人も、年上の一流ミュージシャンが何でこんなに真剣にゲームになったら、勝とうとするのだろう❓

と、不思議な目で見ておりました。

 コンサートのリハーサルは多分、一番多い時間をやっているアルフィーですが、最初は幸ちゃんの南こうせつさんの物まねから始まり、一番、真剣に練習するのが、コントです。

「桜井❗そこ、もっと突っ込めよ~❗」

「坂崎、そこ、ボケるとこ❗」

と、全てのコントの台本は俊彦が考えます。

「桜井。鹿の着ぐるみ着てくれ❗」

に、桜井は

「分かった❗」

「坂崎、田舎の女子高生の格好してくれ❗」

「お~い❗」

と、二人は何の疑問も持たずにやってしまうのです。

 ステージで鹿の着ぐるみを着た桜井がやって来て、後から田舎の女子高生役の幸ちゃんがやって来て

「ねぇ、ねぇ、鹿さん。私と付き合って❗」

「僕、鹿なんで、人間の女の子とは付き合えません」

に、後から俊彦がやって来て

「まぁ❗イケメン❗ねぇ、ねぇ、イケメンさん❗私と付き合って❗」

と、幸ちゃんが言うと、俊彦が

「僕、超絶イケメンなんで、貴女みたいな田舎者のブスとは付き合えません❗」

と、言うと、観客は大笑いです。

 俊彦はそのような事は言わない人だと分かっているからです。

 ある時、幸ちゃんが彼女役で、俊彦が

「幸子、キスさせろよ」

「嫌よ❗高見沢君。キスじゃ済まないから❗」

と、言ったら、またまた、大ウケです。

 そういう男性じゃ無いけど、そのようなイメージで見られている事が分かっているから、そのような台本を書くのです。

 何でプロのミュージシャンが真剣にコントをやるのか❓

多分、プロのお笑い芸人さんをバカにしたらいけないという思いがありますし、観に来てくれたお客様を本気で笑わせたいと考えているからでしょう。

 俊彦がある時、言いました。

「ドイツの哲学者、カントが言いました。

“人生の苦難に耐えるため、天は三つのものを与えてくれた。それは希望、睡眠、そして笑い”」

と、この言葉をいつも、心にしまっているから、アルフィーは笑いが必要だと分かっているのです。

 バカと何だかは紙一重と言いますよね❓

 私もそうでありたいです。

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