私がピラティスを習わなかった理由

2024.9.4

　私はピラティスを習うつもりでした。

　ヨガよりも、ピラティスの方が骨から緩める事が分かっておりましたので、ネットで調べたら、近所にピラティスの教室がございました。

　そして、体験コースの一番、偉い方が男性でしたので、その男性のコースを予約致しました。

　あと3人は女性で略歴を拝見すると、学生時代に全てバスケットボールをなさっておりました。

　殆どの方が理学療法師の資格を持っておりましたし、ある方は怪我をして、ピラティスを始めると書いておりました。

　体験コースを始める前まで、本当はやる気満々でした。

　講師が教えてくれるのと、機械を使うのとがあったのですが、私は間違えて講師が教えてくれる方を選んでしまったのですが、機械を使う方をやりたいとお伝えして、体験だけ講師が教えてくれる方を選びました。

　そして、色々と案内して下さって、独りで椅子に座って待っていると、60代の女性がいらして、挨拶しました。

　次に20代の女性がいらして、挨拶すると、もう一人の女性が

｢お久しぶり❗私、こう見えて孫がいるのよ❗｣

私は心の中で

｢見れば解るし、3人ぐらいですよね❓｣

と、思ったのですが、もう一人の女性が

｢え～っ、見えない❗何人ですか❓｣

思わず私は

｢見えるって❗3人ぐらいですよね❓｣

と、思ったのですが

｢一人娘の孫よ❗｣

｢え～っ、見えない❗｣

私は

｢えっ、たったのお一人ですか❓｣

と、言いたいのですが、言ってはいけない事が分かったので、黙っておりました。

｢私、こう見えて、65よ❗｣

私は

｢えっ、68歳にしか見えませんが｣

と、言いたいのですが、もう一人の女性が

｢え～っ、全然見えない❗40代だと思っていた❗｣

と、このようなお話しをしてあげなくてはいけないのか～と、めんどくさくなりました。

　まだ、20代の女性は自分で働いたお給料で習っているのでしょうが、その60代の女性は旦那さんのお給料で習っているし、あんなスパッツを履いて誰にアピールなさるのでしょうか❓

　全ての女性たちが講師の男性がお目当てな事が分かってしまいました。

　たった一人だけ、40代位のサラリーマンが一生懸命、習っておりました。

　多分、デスクワークだから、ピラティスを習って、健康の為に必死でやっているのが、その男性だけな事が分かってしまいました。

　ピラティスをやっている時、中学生時代のバスケットボールの練習前にやった身体を動かす事と同じだと思い出して、正直、体幹は余り良く無いのですが、一回で私は出来てしまったのです。

　だから、バスケットボールをなさっていた方が多い事が分かりました。

　男性の講師を選んだ事を後悔致しました。

　その男性はプロですから、余りに上手くてなまじルックスが良いから、逆に見たく無いのですが、見ないとお手本が分からないので、仕方なく見るのですが、素人のサラリーマンの方が見ていられるのです。

　ですから、多分、ヨガを教える男性は殆どいらっしゃら無いでしょう。

　ピラティスですら、見たく無いのですから。

　あんなピチピチの下着のような服を着て、楽にやってみせる男性の方が、私は見たく無いので、女性の講師にすれば良かったなと後悔致しました。

　素人のサラリーマンの男性が

｢僕を真似て下さい❗｣

と、言って教えて下さった方がまだ良いのです。

　ようやく、終わって、私はどうしても居心地が悪くて、一応返事は帰ってからに致しますとお伝えしたら、皆さん、がっかりした顔をなさったのですが、家に着いて

｢やる気はあったのですが、今回は改めて、もう一度考えさせて下さい｣

と、メールを送って、そのピラティス教室には行かない事に致しました。

　お金を掛けて、あのような会話をして、どうしても居心地が悪くて、諦めましたし、ネットで安くピラティスの器具が売っておりましたから、それを買って、自分でやった方が私には良かったからです。

　多分、あの女性たちと親しくなったら

｢中田さんは何人、お子さんがいらっしゃるの❓｣

と、必ず訊いてくるでしょう。

｢私、子供はいないのです｣

｢どうして❓｣

｢元々、結婚願望が無いですし、結婚して子供を産もうと一度も考えた事が無いからですし、孫がいないみたいな自慢話はバカらしくて出来ませんから｣

と、言ったら、全ての女性たちや男性たちが総崩れになってしまうでしょう。

　私は純粋にピラティスだけをやりたいのに、あのような会話をしなくてはいけない事が分かったので、辞めました。

　もう少し、純粋にやりたい人だけ、習ったら良いのに。