何故、BUCK-TICKのあっちゃんとSOFT-BALLETのエンディに幼少期の事が訊いてはいけないのか❓

2024.10.7

 皆さんはBUCK-TICKの櫻井敦司とSOFT-BALLETの遠藤遼一は余り知らないと思います。

世界一、美しいと言われている男性のBUCK-TICKの櫻井敦司。

美形なのに、声の良さをかわれて、CMのナレーションのアルバイトをやっていた遠藤遼一。

 この二人にはマネージャーがインタビュアーに

「幼少期の頃は訊かないで下さい」

と、念を押すのですが、偶々訊いてしまうと、唯でさえ口下手なのに、全く喋れなくなるのです。

 ようやく、あっちゃんが亡くなる何年か前に自分の幼少期の頃を話せるようになりました。

「僕の家庭は今で言うDV家庭だったのです。お父さんがお母さんを殴る。兄貴が俺を庇うけど、吹っ飛ばされて次は僕の番。痛いというよりも、小さいから、お母さんを守れなかった、ダメな息子なんです。

 とっても怖かったし、お父さんと僕の顔がソックリで誕生日も血液型も同じで、これってなんかあるでしょ❓

 お母さんにお父さんと別れたら❓と言ったら、なんで、そんな事言うの❗と、怒られました。

 高校生になって、お父さんよりも、体格が大きくなったから、いつか殴り返してやろうと思ったのですが、殴り返すと何かが壊れると思って殴り返せないまま、お父さんが急に亡くなりました。

 だから、僕はお母さんを守れなかった、ダメな息子なんです」

 BUCK-TICKの櫻井敦司は実のお父さんが亡くなった時は矢張、皆さんと同じように辛かったでしょうが、生きている間に何万回も

「死ねばいい❗」

と、思っていたから、どちらが自分の本当の気持ちなのか❓自分で自分の心を話せないから、インタビュアーに訊かれても答えられる筈が無い。

 多分、クラスメイトに

「俺、シングルマザーなんだ。櫻井は両親がいるから羨ましいよな❗」

「俺の父親、交通事故で死んでしまった❗」

「俺の父親、自殺した❗」

と、言われて

「大変だね」

と、言ってあげるけれど、心の中で

「暴力振るう、オヤジがいないから、幸せだよな」

と、思っていても、担任の先生にも仲間にも誰にも言えないだろう。

 実は私もそうだったから。

 端で見る家庭風景は自分しか真実を分からないし、誰にも言えないのだから。

 BUCK-TICKの櫻井敦司は大人になったら、こんな男性になってしまうのだろうか❓という恐怖とお母さんを守れなかった、ダメな息子という、自分自身に何回も言っていた男性でした。

 方や、SOFT-BALLETの遠藤遼一は本当のお父さんがオペラ歌手です。

 彼いわく、自分の声は父親譲りと言っていたから、バリトンです。

 遠藤遼一は本名、遠藤(お母さんの姓だと思うから、本名の姓は分かりません)健太郎。

 お母さんはピアノの先生ですが、お父さんはオペラ歌手なので、多分、愛し合って、遠藤遼一が産まれたけれど、オペラ歌手は日本では活動が難しいので、両親が相談の上、離婚して、お父さんが単身ヨーロッパに行って、オペラ歌手で活動しておりました。

 多分、お父さんは誰とも、恋愛せずに、独り、ヨーロッパでオペラ歌手をなさっていたでしょう。

 幼少期の頃にお父さんと離れ離れになり、お父さんがお亡くなりになっても、一度も会う事は出来なかったでしょう。

 母子で何年か暮らしていたら、突然、見知らぬ男性が家に来て

「今日から、おまえのオヤジだ❗お父さんと呼べ❗」

と、言われてビックリする間もなく

「なんだ❗おまえ、男らしくないな❗」

と、初めて会った男性に言われた、遠藤遼一の気持ちが分かりますか❓

 多分、その男性はお母さんにも、上から目線の物言いだったはずです。

 本当のお父さんでは無い男性の話はそれ以外は一度も話した事がありません。

 遠藤遼一が中学生になった時、長い布を腰に巻き付けて、化粧をして学校に行くようになりました。

 多分、ママ父の男性は驚いて

「おまえ、女装して学校に行くのか❓」

と、言った事でしょう。

「貴方が男らしくしなさい❗と、仰ったから、これが僕の男らしさです❗何か文句がありますか❓」

と、ママ父の男性に対する反抗心から、遠藤遼一は女性の格好をしたのです。

 ですから、所謂、ロックバンドのミュージシャンに憧れて、髪を伸ばし、化粧をした男性たちと理由が全く違うのです。

 何とか中学生まで、家から通っていたのですが、矢張、家には居にくく、中卒で、家を出て、本当はデザイナーになりたくて、洋裁の専門学校に入った時、1つ年上の男性に憧れて、その男性の名前が遼一だったので、その名前をいただいて、今の遠藤遼一になりました。

 ですから、両親が亡くなったから、子供だったら、悲しみなさい❗は言ってはいけない事情がある人もいるのです。

 逆に両親が居なくても、親代わりになってくれた人々が周りにいる人は実の親ではなくても、その方々が亡くなったら、悲しみにくれるでしょうし、BUCK-TICKの櫻井敦司やSOFT-BALLETの遠藤遼一みたいな人に

「悲しまないなんて、親不孝だ❗」

なんて、誰が言えるでしょうか❓

 親だから、立派で尊敬する者だ❗は普通の家庭に育った人にだけ通用するモノであって、赤の他人が道徳を振りかざすのは少し違うと思うし、そう言われて、また、傷付く人もいるのです❗

 みんながみんな素晴らしい親だとは限りませんし、親代わりになった人が必ずしも、尊敬出来る人とは限らないからです。

 ですから、親が亡くなって、素直に泣ける人はまだマシだと私は言っているのです。

 自分もそうだったから。

でも、負け惜しみでは無いのですが、私はこの両親の一人娘で良かったと今では思っております。

コメントを残す