「おまえの子宮を掴んで離さないぞ❗」という唯一のギタリスト

2024.10.25

 高見沢俊彦は矢張、バンドのギタリストである。

 何十年か前にサザンの桑田佳祐とユーミンが企画した、日本のミュージシャンが集まって、色んな音楽をやるTV番号を観た。

 勿論、アルフィーが出るからである。

 その時、日本のギタリスト、約50名以上居たと思うが、一斉にエレキギターを弾いた。

 私の記憶では高見沢俊彦は上下ゴールドのスーツを着ていたが、白に近かった。

 布袋寅泰は背が高いし、横に大きなギタリストもいたが、高見沢俊彦だけ、3歩ぐらい前に出ていた。

 実際は同じ立ち位置だったが、それだけ、彼が目立っていたのである。

 ある一般男性が

「最近の布袋寅泰はエフェクターの多仕様で、余り好きでは無い」

と、言っていたが、エレキギタリストは一切、エフェクターは使わないという人もいるが、それはその人のポリシーだから、人それぞれだが、もっと音を歪ませたいと思ったら、BOSSを使いたくなるし、コード弾きを綺麗に響かせたいと思ったら、コーラスを使いたくなるだろうし、エフェクターが嫌いならば、クラシックギターを聴いたら良いと私は思う。

 布袋寅泰がエフェクターの多仕様ならばアルフィーの高見沢俊彦は乱仕様である。

 しかし、布袋寅泰との大きな違いは高見沢俊彦はギター自体に拘りがある。

 ギターの弦はこれ、ピックアップはこれとエレキギターの音に拘る。その上、エフェクターまで拘る。

 ある一般男性が

「アルフィーの高見沢俊彦はギタリストじゃない❗」

と言っていたが、プロのキーボード奏者の男性が

「高見沢俊彦さんのギターはキーボードなんです❗」

と言っていた。

 彼のギターの特徴に歪みが入る。

 しかし、普通のカッティングの音は確実に歌を生かすようにしている。

 一度、指を骨折して、余り使わなかったテレキャスを弾いた。

 指が2本しか使えない状態で、レコーディングしなくてはいけないので、そのアルバムだけはアルフィーにしては珍しく、乾いたギターで、所謂、下手ウマのギターだった。

 そのハプニングがあって、自分はテレキャスもイケると発見しただろう。

 50名以上、いや、100名以上のギタリストが弾いても、高見沢俊彦の音だ❗と直ぐに分かる。

 彼よりも、テクニックがあるギタリストはいるだろうが、一発で高見沢俊彦のギターの音だ❗と分からせるのは彼だけである。

 勿論、Chaeの方が、テクニックはあると思うが私にしてみたら、音が少し細くて物足りない。

 高見沢俊彦は若い頃

「僕は指が太いから、外国のギタリストの細い指に憧れました。一気に3弦位、押さえてしまうし、先天性不器用症ですから、あんなに早弾きは細い指じゃなければ上手く出来ないから」

と、言っていた。

 彼は身体の線は細いが、腕や足は普通の男性よりも太いのである。

 だから、肩が出る衣装を着ると、大根足ならぬ、大根腕であるし、普通の男性よりも指が太い。

 本当はギタリストになるつもりはなくて、中学生の頃は日本で一番バスケットボールが強い男性だった。

 私も中学生の頃、バスケットボールをやっていた時、ピアノを習うのを辞めた位である。

 バスケットボールは突き指が日常茶飯事である。

 ただでさえ、太い指に突き指ざんまいならばもっと太くなって行く。

 高見沢俊彦はバスケットボールで本当は生きたかった男性だったが、エレキギターを買って、高校1年の時、武道館でレッド・ツェッペリンのジミーペイジを生で観て

「あんな風にギターを弾けるようになりたいなぁ」

と、思ったが、プロになるとは思っていなかった。

 テクニックがあるギタリストは心に確かに響くが、アルフィーの高見沢俊彦は女性ならば(男性ならばまた、違う部分だろう)

「おまえの子宮を掴んで離さないぞ❗」

と、言っているかのようなギターの音を一発目で出す。

 アルフィーはいい意味でCDの音源とライヴが全く違うのである。

 CDではあれだけ美しい歌なのに、ライヴでは重低音だし、ウキウキさせるバンドなのだ。

 高見沢俊彦が、子宮を掴んで離さないならば、幸ちゃんは背が低い男性だが、手足が長く、スリーフィンガーは美しい音だが、単音は一切迷いがなく、叩くようにギターを弾く。

 桜井賢は聴かせどころのチョッパーベースはボンボン弾くが、みんなが歌い易いようにベースを弾く。

 高見沢俊彦は幼い頃、ほんのりと小説家になりたいと思っていたが、無理だと思って、コピーライターか福祉関係の仕事をしたかったが、明治学院の福祉科では潰しが効かないと、高校の担任の先生に言われ、英文科に入って、両親が教師だから、英語の教師過程を取るつもりで通っていたが、気付いたらプロになっていた。

 しかし、幼い頃にほんのりと思っていた小説家に64歳でなった。

 ソロ活動をしても、小説家になっても、アルフィーは続いている。

 ソロ活動の時

「自分がソロをやって、アルフィーが活動出来ないなら、本末転倒。僕がソロをやる理由は全てアルフィーの為❗」

と言って、アルフィーは一度も休んだ事が無いし、普通、ミュージシャンが小説家になってしまったら、一枚もCDを出さなくなってしまうし、ライヴは何時やるの❓と小説家ばかりやっているのに、肩書きはミュージシャン兼小説家と書いてあるのは何故でしょうか❓

 高見沢俊彦は初の小説は自分の経験を生かしたミュージシャンの物語にしたが、第二作目は一度も結婚した事が無いし、子供もいないのに、3人家族の胸に秘めた物語、その娘さんはレズビアンという設定の小説を書いた。

 三作目は家族の物語で、お父さんが突然亡くなって、ゴーストになって活躍する、神仏を底辺にした小説を書いたし、今、現在は自分が大好きな歴史物を出した男性が主人公の小説を書いている最中である。

 本当は高見沢俊彦は恋愛小説よりも、歴史小説の方が得意であるし、特撮ヒーローに詳しいから、新しい小説家になる事だろう。

 とにかく、小説家をやりながら、ラジオもやって、TVにも出ながら、ギターの音で子宮を掴んで離さない❗という音を出せるのは高見沢俊彦だけだろうし、エンジェルギターを持っても、負けないルックスとエンジェルギターは重心がかなり違うから、普通はあれほどは弾けない。

 左に傾くから、右に直している間にギターを弾く事がかなり難しいギターなのだ。

 それに、一種の美術作品をギターにしてしまったから、あのギターを持って、ルックスが劣らない人は殆どいない。

 「おまえの子宮を掴んで離さないぞ❗」

または男性ならば

「違うところを掴んで離さないぞ❗」

を感じてみたかったら、生のアルフィーのライヴに行ってみたら分かります❗

 とにかく、仕事のし過ぎなのが、体力がある事は分かっておりますが、少し身体が心配ですが、彼の生き甲斐はライヴでしょうから、まだまだやってくれるでしょう。

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