顔を見ただけで判断出来ない人は3流です❗

2024.12.15

 私は秋田に来てからは接客業はやらなくなった。

 あまりにもお客様に失礼な事を言われたり、されたりして、出来るだけ人と会話しなくても良い職業に就いた。

 自称・プロのウェイターの男性は宴会では出番があるが、70歳の会長の男性にも、25歳の若手のホープの男性にも、60歳の専業主婦にも、同じ皿回ししかしないから、誰も

「ありがとうございます❗」

と、言われなかった。

 私のやり方は違う。

勿論、お客様同士の会話を遮らないように、会話が切れた瞬間

「こちら、当店特性のサーモンでございます❗」

と、70歳の会長と25歳の若手のホープと60歳の専業主婦や年金暮らしで、この会食がしたくて、漸くお金を貯めて払って来て下さった方と、皿の出し方は代えている。

 ただ、皿回しならば猿の方がもっとウマイ❗

 ですから、お客様皆さん、私に会話の途中で

「どうも、ありがとうございます❗」

と、言って下さる。

 カクテル師はお客様の顔を見て、アルコールの度数を頭に叩き込んでいるから、振る回数は5回でいいな❗或いは12回でいいな❗と判断出来ないとプロのカクテル師にはなれない。

 本当はいけないのだが、高校生にもなると、チェーン店の居酒屋には一度は入るだろうし、大学生もたくさん居る。

 しかし、そこの居酒屋でビールジョッキ並みのカクテルを30杯飲めるからといって、決してアルコールが強い訳では無い。

 何故なら、居酒屋で出しているカクテルはアルコール度数が低い安い商品だし、ビールジョッキに大量に氷を入れて誤魔化しているから、安く飲めるのだ。

 それを若い人は勘違いして、本場のカクテルバーで、カクテルを2,3杯飲んだ位で、腰砕けになるから、デートの時は特に男性たちは気を付けた方が良い。

 恥をかくことが決まっているから。

 アルコール度数の違いで色とりどりのカクテルをストローで飲んだり、カクテルはお酒が苦手な方でも、甘くて飲み易いが、アルコール度数がかなり高いので、注意が必要です。

 師匠に就いて、ドライマティーニを美味しく作れたら、自分のお店を持って良いと言われる事ぐらい、私でも知っております。

 それは函館山ロープウェイは夏場はかなり混むのですが、冬場はメッキリ人が少なくなるので、喫茶店でカクテルも出そう❗という提案が出たので、ワインの知識は多少あったのですが、カクテルの振り方が分からないので

「機材一式借りて、家で練習してよろしいですか❓」

と、男性主任に訊いたら

「そんなに練習したかったら、会社の借りて行ってもいいですよ❗」

と、言われて、私が持って帰ろうとすると、カウンターの女性主任が

「どうして、家に帰ってまで練習するの❓」

と、もう一人のウェイトレスの女性たちに言った時、私は驚きました。

 カウンターの主任が先ず、カクテルが作れ無いのだから、お客様に出す前に練習するべきなのに、ウェイトレスの私が練習して、一体誰がお客様にカクテルを出すの❓と不思議でした。

 カクテルを出す前に、私は家でお酒が買えなかったから、氷と水で練習して、音だけでウマイカクテルだ❗と分かるまで、練習しました。

 スクリューのスプーンとフォークは何故、スクリュータイプかと申しますと、中指と人差し指の間でスプーン自体をクルクルと回すからなのです。

 湿った指で何度も回していたら、指が切れて絆創膏を貼りながら練習しました。

 その時、この絆創膏を1万回変えた人がプロのカクテル師になれるのだ❗という事が分かったのです。

 案の定、ある男性のお客様がカクテルを頼んだ時、その女性主任は縦横に振ったので、お客様がビックリしたのを男性主任が見て

「今度から、カクテルがオーダーされた時、のぞ美さんがカクテルを作って、主任をウェイトレスにしてやって下さい❗」

と、言われてから、コーヒー等は私が持って行き、カクテルがオーダーされると、私がカウンターに入り、カクテルを振るようになりました。

 オマケに私はレジの責任者ですから、全ての人が仕事が終わった後にレジ締めです。

 宴会の準備も、私独り。接客も男性たちばかりの中で私独りだけ女性でした。

 仕事が次から次と、どんどん重なって行きましたが、体力は大丈夫でしたが、東京からいらした殆どの男性のお客様に

「オマエよりも、イイ女知っている❗」

等、初めて会った男性たちに何故、そのような事を私だけ言われるのかが、精神的にキツかったです❗

 カクテルバーにはカップルも来られるでしょうが、仕事がうまく行っていない男性や失恋で落ち込んだ女性が独りでやって来る事が多いです。

「何か、一杯❗」

と、言われた時、その方に合うカクテルを作れ無いとプロのカクテル師ではございませんし、男性ならば、そっと独りにしてあげたり、女性ならば

「私でよろしければお話し致しますが」

と、頭の機転もきかないとなれません。

 話しは変わりますが、精神科に行った事がある方ならば、一流と呼ばれている医者に限って、自分が診察室のドアを開けて患者さんを呼ぶのは何故か❓

 その患者さんを呼ぶ時、待合室で待っている他の患者さんの顔を見て、状態をおおよそ把握する為です。

「〇〇さんは前回来た時よりも、眠っていないようだし、顔色からすると、胃腸も弱っているだろうな」

位、解らない医者ならば、ハッキリ言ってヤブです❗

 その医者を代えた方が良いでしょう❗

 ですから、どのような職業だろうと、プライベートでも、相手の顔を見て判断出来ない人は一流にはなれません。

 友達関係でもそうです。

親友ならば、わざわざ悩みを話さなくても、黙ってそばに付いてあげたり、見知らぬ人が困っていたら、声を掛けてあげる。

 これは人として当たり前の事です。

 それすら出来ないのに、自分の事を認めて欲しい❗は厚かましく無いでしょうか❓

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