ブラック・ドクター

2024.12.16

 私は24歳の時、パニック障害で大学病院に入院したのが、人生で初めての入院だった。

 私の主治医J先生は多分、パニック障害なら3か月入院すると通院して、健康体になると思っていたが、3か月後に鬱を発症し、半年後には摂食障害になってしまった。

 入院して、ドンドン私の病気は増えて行った。

 当時の大学病院はゆるくて、立ち入り禁止と看板が立っていたが、ドアを開けると開いて、病院内で売られているのより、10円安くカップコーヒーが売られていたので、そこで買って飲みながら、右側を見るとガラスばりに学生達が講義を聞いていて、ここが医学部なのだ❗と分かって、私服だった私は中に入って行くと、図書館があり、普通の本も置いてあったが、ドイツ語の本が沢山並んであった。

 ドイツ語は殆ど解らないが、注訳に英語と日本語が書かれてあったので、片っ端から読んで行った。

 本当は一般人も借りれたのだが、住所と電話番号と身分証明書を見せないと借りられ無いので、午前中が診察だったら、お昼を食べて、図書館に行っていたし、近所にも本屋があったので、心理学や、医学書を買えるだけ買って読んでいた。

 私は自分が病気になったら、何故、この病気になってしまったのかを自分で解らないとダメな質である。

 そして、それぞれの医者が使う用語を頭に入れた。

 秒針の付いている腕時計をしていたら、人のプルス(脈)位は計れるし、瞳孔を見たら、大丈夫位、解る。

 もし、資格がなくても出来るなら、点滴や注射を痛く無く打つことは出来るだろう。

 そして、大学病院だから、全ての患者さんに会って、医者や看護師に言えない事を私にだけ話して下さるので、病気だけではなくて、その患者さんの胸のウチを何千人とたったの一年で聞いた。

 しかし、私のような患者は逆に医者にしたら、診察しにくいらしい。

 ある病院に入院したら、全ての本を読むのを禁止され、別冊マーガレットだけを1ヶ月、ボロボロになるまで読むはめになった事もある。

 本来は医者に任せた方が治り易いとある人は言った。

 そのせいで、自殺しようとした男性患者さんを救ってしまい、秋田の殆どの医者と女性看護師を敵に回す事になった。

 しかし、私は誰を敵に回そうとも、私を信じて下さる方々がいらっしゃるし、自分は運が良い❗

 だから、このまま行くぞー❗

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