ストーカーするという事、勝手に自死という事

2025.4.14

 私は幼い頃から、顔も知らない、名前も分からない男性にストーカーされていた。

 まだ、ストーカーという言葉がなかったから、ただ、ただ、追いかけ回されて気持ちが悪かった。

 告白して来る男も全く男性として見れないし、人間的にも良いところが無い男だ。

 告白して来る前に何故、フラレると分からないのだろう❓ととても不思議だった。

 痴漢する男もルックスからして彼女がいるであろう、普通の男たちである。

 彼女や妻がいるのに、赤の他人の女性のお尻や胸を触ったり、キツく握ったりするから、普通のルックスの男たちの方が女性に酷い事をしているし、言っている。

 母が亡くなった年だから忘れたいのに忘れられない年下の男の子にストーカーされた。

 今の時代は固定電話ではないので、私の自宅の目の前でその男の子は電話やメールを送っているかも知れないから、もし、玄関を開けた瞬間に何をされるか分からない時代である。

 その男の子に親切心で会話相手になっていてあげただけなのだが、始めは十何人で時々、集まって、花見に行ったりしていたが、私はその男の子がその仲間に居る事すら記憶に無い。

 一人の女性が仕事が忙しい、一人の男性が郡部だからという理由でドンドン人が抜けて行った。

 最後に私と今は亡くなった年下の女性と漸く、その年下の男の子の存在が3人で集まった時に私は気付いた。

 そして、年下の女性が

「のぞ美さんとならばいいんだけど、〇〇君と一緒に会っても、ドトールでコーヒー飲んで、カラオケ行って、全部割り勘にする男の子、私初めてだし、〇〇君と話していても、何にも得るモノが無いから、〇〇君とは一緒に会いたく無い❗」

と、私に言ったので、その年下の女性の意見を尊重して、私と年下の男の子と二人で会うようになった。

 その年下の女性のいう通り、私と話しがしたいと言っておきながら、自腹で私に電車賃を出させて、体調の悪い私に電車で来させ、ドトールの300円のコーヒーも割り勘という男に私も初めて会ったが、彼氏でも無いし、同胞という程、仲の良い男でもなかったから、仕方ないと思っていた。

 私の母が生きていた頃、必ず母が

「その男性の顔写真見せて❗」

と、訊いた男が後に私に告白して来る。

 私は

「写真なんか無いよ❗全く興味が無い男性の写真持っている女性が何処にいる❓」

と、言っていた。

 その年下の男の子の写真が見たいという母に私は考えて

「〇〇君。一緒にプリクラ撮ろう❗」

と、言うと

「お母さんに言われたの❓」

と、案の定、訊いて来たので

「貴方の顔を知りたいみたい」

と、一緒にプリクラを撮った事が不味かった。

 家に着いたら、メールが入っていて

「のぞ美さん。会った時から好きでした。これが最後の恋です❗返事はいつまでも待ちます❗僕と付き合って下さい」

と、その年下の男の子の告白しようというきっかけを作ってしまったようだ。

 私の母は私に告白して来た男たち、全て

「顔が悪いからダメ❗貴女を幸せにできっこないわ❗」

と、母の勘とは鋭いモノで、顔を見ただけで、ダメな男かが分かってしまう。

 勿論、振るときに

「顔が悪いからダメ❗」

とはいくら私でも相手の男たちには言えなかった。

 その年下の男の子がメールでそれも会った時から好きだったというところが既にダメな男だと私も気付けば良かったが、可哀想な気持ちが悪かったのだろう。

 同情心から恋愛はご法度である。

 何故、私はその男の子が可哀想に思ったかというと、同年代のお友達が誰もいないし、年上、年下のお友達も誰もいなかったからである。

 「宗教の先輩夫婦が」

「行政の男性が」

は全てお友達ではなく、親切心とお仕事だから、話し相手になっているだけである。

 私と全く同じである。

 そして、その男の子は

「どうして、僕と会ったら、1時間でバイバイするの❓」

と、メールで訊いて来たので、正直、全く興味が無い男としかも自腹でお金を払って電車で来させ、その年下の女性がいう通り、ドトールの300円のコーヒーも割り勘という男に初めて会ったし、会社の付き合いの男性や今までお付き合いした男性達は車で迎えに来てくれたし、車が無い男性はタクシー代位渡してくれたから、電車で歩かせる男性に初めて会った、と本当の事を言った。

 後、全部割り勘の男も初めてだと。

 そうしたら

「のぞ美さんの考えは古すぎます❗今どきのカップルは割り勘が当たり前です❗」

に、私は空いた口が塞がらなかった。

 私は一度もおまえを好きだと思った事も言った事すら無いし、全く興味が無いと伝えているのだから、バカじゃない限り、いくらお金が無くても、ドトールのコーヒー代すら奢らないで自分を好きになってもらおうだなんて、自分中心に世界が回っているつもりか❓と呆れてしまったから

「もう、会わないね❗私もそんなに暇じゃないから❗貴方の存在自体を忘れるから、貴方も私の事は忘れて❗恥ずかしいから❗」

と、思いっきり振ってやった。

「ドトールのコーヒー代こそ、出さなかったけど、CDとか本とかいっぱいプレゼントしたよね❓」

と、ただお金にい男だったんだ❓

 そのプレゼントしたよね❓という本も中古本の100円とか50円とかの値札を貼ってある文庫本をボンボン送って寄越して、プレゼントだ❓人を50円や100円で彼女に出来ると思っているのか❓親切心で話し相手になってやっただけで、バカにするのもいい加減にしろ❗と、スマートフォンからアドレスを削除する事すら忘れてしまった、全く興味が無い、存在感すら無い年下の男の子が5年後にいきなり電話を掛けて来た。

 もう、すっかり忘れていた男の子だったので、今さら電話には出る気はない。

 しつこく、ショートメールで

「おまえから、友達になりたいって言ったから、こんなになっちゃったんじゃねぇーかよ❗」

と、初めておまえ呼ばわりだし、個人的に友達になりたいとは私は一度も言った事が無い。

 気持ち悪くて、訪問看護の救急に電話を掛けると

「のぞ美さん。その男の子、住所知っている❓知っていたら、そっと、ドアを開けて、誰も居ないか確認して、表札外して❗絶対、電話もメールにも反応しないで❗」

と、鍵をゆっくり開けて、少しずつドアを開けて、誰も居ない事を確認して、表札を外したが、また、電話。

 そして、前にもう〇〇君とは会いたく無いと言った年下の女性は残念ながら、既に命を絶っていた。

 そのショートメールが本当に気持ち悪かった。

「今頃、〇〇さんも俺たちの事、嘲笑ってんのかな~❓」

と、俺たちという程の仲ではないだろう❓

 過去に愛し合った仲では無いし、男女を超えた親友という訳では無いから、私はそのショートメールに彼の異常さを感じずにはおれなかった。

 そして、また、電話。

 私は我慢の限界で近所の交番に電話をしたら、男性警察官が

「女性刑事さんの方が話し易いですよね❓パトカーに乗る事に拒否反応はございませんか❓ならば5分後にお伺い致します。〇〇交番の〇〇です❗と必ず言いますから、チャイムだけならば絶対に開けないで下さい❗」

と、言われて、洋服を着て、震える手でメイクをして、貴重品と証拠のスマートフォンを持って、玄関の前に座って待っていた。

 そして、警察官の方に送ってもらい、パトカーで秋田中央警察署に向かった。

 女性刑事さんと男性刑事さんに話しを訊かれ、女性刑事さんが

「秋田ではまだ起こっておりませんが、私はこれを重大な事件だと思っております。吉と出るか凶と出るかは分かりませんが、私は口頭注意をしたいです❗そして、中田さんが、怖くて声が出せ無くても、110番を押しただけで、今、どんな状況になっているのか秋田県の全ての刑事、警察官が分かるように、対応致します❗」

と、仰って下さった。

 重大な事件とは良くストーカーに遭って、部署をたらい回しにされている間に女性が刺されて亡くなったという事件に発展するし、口頭注意をして、男が逆上して、私に何かするか、自分が自ら命を絶つ可能性もあるという事である。

 私は是非、そうして欲しいです❗と言って、4枚くらいの書類を書いて、女性刑事さんが言う通りに書類を書いて、最後に写真を撮られた。

 そして

「中田さん❗お母様、亡くなったばかりなのですか❓」

「はい。先日、火葬場に行ったばかりです」

と、伝えると、握りこぶしをギリギリとやって

「こんな時に赦せない❗」

と、私以上に怒りを露にしてくれた。

 震える手でメイクしたから、メイクアップアーティストにメイクしてもらいたかったと思いながら、秋田県の全ての刑事さんと警察官に配る為だから、仕方ないと思った。

 全てが終わって、余りにも疲れて、独り言のように

「50歳過ぎても、ストーカーされるなんて」

と、項垂れると、男性刑事さんが

「70歳、80歳でもありますよ❗男女に年齢は関係無いんです❗」

と、教えてもらった。という事は私は生きている間、ストーカーされる可能性があるのだ❓と自分の人生、いつまでも楽する事が出来ないのか❗と思った。

 終わると明けて次の日になっていた。

 次の日の午後、その男の子から、今度はふざけた絵文字入りのショートメールが来たので、中央警察署に電話をしたら

「只今、刑事達が〇〇さんのご自宅に向かっておりますから、連絡をお待ち下さい」

と、その後、刑事さんが電話で

「先程、〇〇さんの自宅で、私の目の前で中田さんのアドレスを消去させて、一筆書かせましたから、中田さんも〇〇さんのアドレスを消去して下さい。決して、親切心で〇〇さんに連絡を取らないようにお願い致します❗

何故、中田さんに電話したり、ショートメールを送ったのかを訊くと、LINEだったら、無料だと思ったそうです❗」

と、言われ、そこまでお金に汚いのか❓と呆れてしまったし、私は全くそのような気持ちは無かったから、アドレスを漸く消した。

 これで、もう終わったと私は思っていた。

 約半年後に仕事のお昼ご飯の時間になり、マナーモードにしていたスマートフォンを何気なく見ると、違う警察県警から電話が入っていたので、折り返し電話をすると

「〇〇さんとお付き合いなさっていた中田のぞ美さんですよね❓」

と、言われてビックリして

「いいえ。ストーカーされた者ですが、何故、中央警察署に聞かないのに、私の名前とアドレスを分かったのでしょうか❓」

と、その男性刑事さんはしまった❗と思っただろう。

「中田さん❗我々、刑事達は内密に中田さんのお名前やアドレスを調べたり致しませんので、ご安心下さい。〇〇さんがお亡くなりになりましたので、最後の連絡なさったのはいつかという確認の電話でした。

大変、申し訳ございません❗」

死因は親戚以外には教えられないとの事。

 もし、先に中央警察署に訊いていたら、ストーカーされた私に電話は掛けて来なかっただろうし、死因が病気や事故以外だと予想がつく。

 主治医に

「刑事さんでも、勘違いする何か書き物や置物があったのだろうな~」

と、矢張、言われた。

 正直、ストーカーしたり、勝手に亡くなったりしないで、普通に生活してくれてれば、すっかり、存在自体を忘れていた男の子である。

 始めは亡くなったと聞いて、気持ち悪さと怖さがあったが、だんだんとその男の子のやり方に腹が立って来た。

 フラレたから、ストーカーして、警察に通報したら、勝手に死ぬ。

 そんなの私を本気で好きだったのではなくて、自分だけが幸せになりたいエゴだ❗

 男はそんな事を絶対してはいけない❗と、強く私は叫びたい❗

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