私だけ、何故❓

2025.6.12

 私の通っていた高校はアルバイト禁止でした。

 アルバイトしている暇があったら、学力を伸ばしなさい❗という高校でした。

 アルバイトをしたかったら、親にこうした理由で娘をアルバイトさせなければいけないのですという事を担任の先生に紙に書いてもらって渡し、生活指導の教員と教頭先生、校長先生の印を押してもらって、アルバイト証明書を出してもらえ無いとアルバイトが出来ない高校でした。

 アルバイトをしても良い生徒はシングルマザーで生活保護の生徒だけです。

 実は私の両親は離婚裁判を何回やっても、両者決着付かずで、ハッキリ言って、シングルマザーの家庭よりも、家は火の車でしたから、何とかしてアルバイトをして、自分の食費やバンドをやるにもお金が掛かるので、勉強よりも、お金を稼がなかったらいけなかったのです。

 家庭の事情の本当の事は学校の先生にすら言えません。

 私はアルバイト証明書を貰う事を諦めて、私の通っている高校でも、アルバイトに雇ってくれる所を探しました。

 一番最初にやったアルバイトはハンバーガーショップ。

 その後、マネキン紹介所を自分で探して、同級生5人で入りました。

 クリスマスシーズンでしたので、私以外の4人はスーパーの1階でケーキを売る所に連れて行かれたのに、何故か私だけ、地下のアイスクリームを一人で売る係になってしまいました。

 マネキンとは新商品や色んな食べ物を一口分にして、試食してもらって、気に入ったお客様に買ってもらう売り子の事です。

 私は運が良くて、お向かいに違うマネキン紹介所からやって来た、年上の二人の女性達に優しくしてもらいました。

 多分、私もアイスクリームが食べたいと思って下さったのでしょう。

「自分が全部のアイスクリームを食べて、自分が好きなのを売った方がいいから、味見しないと分からないから、全種類食べてみなさい❗」

とか

「ずっと立ちっぱなしなら、疲れてしまうから、お客様に見えないように、時々、休んでやった方がいいわよ❗」

と、気を遣ってもらいました。

 逆に一人だけだったから、ケーキ売場に行った同級生よりも、目上の色々な事を教えて下さって、その年代の方々にしか分からないお話しを聞かせてもらって、時間が進むのが早く感じました。

 途中、私の高校の美術部の女性教師が来たのですが、私に気付いて、見ない振りをしてくれました。

 高校1年から3年まで、色んなアルバイトをやらせてもらったのですが、ある函館名物を売るお店のオープニングスタッフになった時、返りにお手洗いに入った時、眼鏡を洗面所にスッカリ忘れて、慌てて戻ると、眼鏡はもう無かったのです。

 日本人ではない観光客にとっては眼鏡を売るとお金になるから、持って行かれて、その時、私はレンズだけでも、一番薄型にしないといけないから、レンズ代だけでも、普通の方よりも、お金が掛かるのに、その時のフレームが気に入ったので、フレームも値段が張っていたので、その冬休みのアルバイト代が、私の気の緩みの数分間で、パーになってしまった時にはさすがに落ち込みました。

 私はこうした事が良くあるのです。

 眼鏡をしているのに、眼鏡を探す事は日常茶飯事ですから、アルバイト代がパーになったけど、アルバイトの経験は自分にとって良かったと思おうと私は致しました。

 あるホテルの社長が

「皆さんは普段はお金を払って勉強しておりますが、此処はお金を貰って勉強出来るのです。頑張って下さい❗」

と、言った社長の言葉は忘れません。

 しかし、私はドジだなぁ❗

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