アルフィーの凄いところ

2025.7.24

 皆さん、アルフィーのコーラスのそれぞれの音が解るだろうか❓

 普通、メロディーラインを歌う人がいたら、3度上と3度下の3声コーラスが殆どであるから、同じメロディーラインの高低を歌うのなら、誰でも出来る。

 しかし、アルフィーのコーラスの殆どがメロディーラインを歌う人が歌わないと、何の歌なのか分からない位に全く違う音で歌っているのに、誰も引っ張られない。

 それを証明してしまった事がある。

 メインボーカルは幸ちゃんなのだが、出だしは3声コーラスから始まる歌で桜井が主旋律を歌う時、すっかり桜井は歌を忘れてしまい、幸ちゃんと俊彦だけ歌うと、観客は

「確かにあの歌だけど、全く違う❗」

と、ざわついた。

 桜井さんお得意の通称・田島のせいと、PAの田島さんが自分のマイクのスイッチを入れていないから、俺の歌が聴こえないんだよ❗と口だけパクパクさせる技を使う時がある。

 幸ちゃんと俊彦は驚きながらも、桜井、また、歌を忘れたな❗と分かって、普通に歌っている。

 メインボーカルの幸ちゃんが歌い出すと、観客は

「やっぱり❗」

となる。

 だから、アルフィーの殆どの歌が主旋律以外は全く音程が違うコーラスが、あのようにハーモニーを成り立たせている。

 昔は3人で一緒にレコーディングをしていたが、最近は機械が発達して、それぞれ1人で歌入れをするから、主旋律を担任しないメンバーはかなり難しいし、自分だけの歌では全くメロディーが分からないように出来た楽曲が殆どなのだ。

 桜井の凄いところは自分の音程はどんな音が鳴っても、全く引っ張られずに完璧に歌ってしまうところであるし、一切、ビブラートを掛けた事が無いから、真っ直ぐに声が伸びる。

 私はわざとビブラートを掛けて歌がウマイ振りをするボーカルよりも、桜井みたいに真っ直ぐに歌う人の方が断然、好きであるし、ライヴの前に喉のケアは全くしないし、発声も全くしない。

 昨年、紅白に出場した時、俊彦が

「出だしの声を出してみろ❗」

と、ギターを持ったのに、桜井は

「別にやらなくていいよ❗」

また、俊彦が

「これから、本番なんだぞ❗声を出してみろ❗」

と、言っても、桜井は

「別にいいよ❗」

と、一切、音を取らずに発声もせずに本番は完璧に歌ってしまった。

 Z世代には

「おまえが歌うんかい⁉️」

と、ワードが上位になった。

 普通、バンドは真ん中の人が歌うと思い込んでいるからである。

 そして、紅白効果で今年のアルフィーのライヴチケットが直ぐに売れて、観に行けない人が続出して、51年目にして初めてアルフィーのライヴを観に来た人が沢山いる。

 継続は力なりをやっているし、地道な積み重ねが何よりも大切な事をアルフィーは教えてくれる。

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