高見沢俊彦が大人になったと感じた時

2025.11.18

 私の方が17歳年下だが、高見沢俊彦が漸く大人になったと感じた時がある。

 アルフィーのリーダーになり、デビュー10年目にして初の武道館でライヴをやった時、俊彦だけ2回の衣装チェンジがあったが、どちらも新郎の格好だった。

 それは自分はアルフィーと結婚したという現れだろう。

 自分が何としてもアルフィーを守るんだ❗と決意表明をした男性である。

 だから、責任感はあるし、仕事に関しては全く妥協しない事は分かっていた。

 しかし、仕事が出来る事と人間的に或いは男性として、大人である事は必ずしも一致はしない。

 正直、60歳前の高見沢俊彦は人間として、男性としては少し頼りなく感じた。

 しかし、お父様がお亡くなりになった後、格段と歌がうまくなり、少し大人になったと感じ、次はお兄様がお亡くなりになり、益々、歌がうまくなり、もっと大人になったと感じた。

 そして、お母様を亡くされた時、漸く大人になったと私は感じた。

 特に母親から捨てられたとか、毒親だったという息子以外、父親が亡くなるよりも、母親が亡くなる方が、その時で無くても、半年後や一年後に悲しみが必ずやって来るし、殆どの息子は母親を亡くした時の方がショックは大きい。

 俊彦の顔付きも変わったし、話す事が一言、一言、吟味しながら話すようになったからである。

 お兄様が8つ年上だったから、家ではミソッカス扱いだったと常に言うから、悪く言えば甘やかされて育って来たと思われるが、たくさんの愛情を与えられて生きて来た人の長所は見知らぬ人にも、直ぐに愛情を与える事が難なく出来るところであろう。

 自分がたくさん愛されて来た人程、たくさんの人々に愛を与える事が出来るから。

 そして、すんなり自分の欲しいモノややって欲しい事をウマイ具合にタイミング良く、相手に伝える事が出来るところである。

 良く居る甘え上手な人が多いし、それはある意味長所である。

 私は甘える事が下手だから、羨ましいと感じる。

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