醜い私

2023.2.7

　私には大事な人がいる。

手に入らない人を追い求めているのだろう。

その人は私の事をまだ、知らない。

私の完全たる片想いである。

　しかし、私は諦めきれない。

私に向かないのならば諦めたら良いだろうが、どうしてもその人に心が行ってしまう。

　人を好きになるのに理由など無いのだ。

　腹が立つ事もある。

好きだと言っている、私を無視し、違う人に優しくされると悲しくなる。

　ならば、正攻法でぶつかってみようか？｢いやいや止めとけ｣ともう一人の私が止める。

　自分をアピールできる立場にもない。とても、苦しい。

　自分の部屋にその人を飾っておきたいし、独り占めしたい。

　この胸に閉じ込めておきたいとさへ思う。

すべからず、その人も独りで居て欲しいと願ったりする。

少なくとも、心は孤独であって欲しい。今の私のように。

　そして、私と出逢って初めて幸せを感じて欲しいと願う。

　なにがなんでも、その人が幸せだったら良いと、今は思えない。

その人の人生に私が入らないといけないのだ。

　私はワガママで自分勝手である。本当は自己欲求が誰よりも大きい。

　その人を閉じ込めておきたい。

　自分で自分が嫌になる。

ほ～ら、醜い私が鏡に写った。