2023.4.11
私は事情があって函館から秋田に移り住んだ。
今まで、接客業が多くて疲れていたので、お客様に会わないで済む工場勤務を選んだ。
工場では私は周りから
「秋田美人ね❗」
「いや、北海道から来たのだよ」
と、注目されるのが苦手なのに、また、注目された。
私に
「のぞ美さんって言うの。お綺麗ね。仲良くしてね」
と言いながらも、腹の中では
「お前なんて、大嫌い❗」
と伝わったから、お腹の弱い私は途端におならが出た。
それをお局様が工場中に言い触らしたのだ。
すれ違い様に女性が
「残念ね~❗」
と言った。顔も良くて仕事も出来るがおならをする私を残念ねと言いたかったのだろう。
一方、男性陣はというと、デリケートな事には一切触れれずに私を遠目に可哀想な目で見るだけだった。
お局様に逆らったら男性も職場には居られなくなるからだ。
女性は綺麗で若い私に嫉妬したし、始めの頃は仕事の出来る私に男性も嫉妬したが、この件があって以来、男性は優しくなったが女性は皆、敵になった。
私は母を養う為にも仕事が辞めれずに母にも相談出来ずに居た。皆、腫れ物に触るかのような扱いをした。誰も普通に接してはくれなかった。
そこを離れる事になり、郡部へ行った。
またまた、工場勤務になり、工場長が私を面接して、余計な事に
「今度、女優さんみたいな綺麗な人が来るぞ❗」
と、言ってしまった。
面白くないのはそれまで、町一番に可愛いと言われていた女の子だ。私と会った時に敵視しているのが分かった。
違う部署からも、私の顔を見に来る始末。
また、注目された。
その女の子が私の後ろに座ると、緊張して、また、出た。
すかさず言われて、下半身が別人の様に感じた。
その内に過呼吸になり、パニック発作を起こして病院へ。
慣れない土地と東北の閉鎖的な所も合わなかったのだろう。
私は精神病になってしまった。
父が家で暴れたのやら、母が訳の分からない事を言うやら、色々ありすぎた。
自分の許容範囲を越えてしまったのだ。
24の女が人前でおならをしたと会社中に言われるのがどれだけ辛い事か、恥ずかしい事か、体験した人でなければ分からないだろう。
一方、入院した時に病棟でまた、おならをしてしまった。皆が、笑いすかさず、仲の良かった女の子がプーとやって
「ゴメン❗」
と言い、私をフォローしてくれた。救いである。
そんな優しさがある人が私は好きだ。
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